7200系
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 JR四国では2011年に121系2本に対しワンマン運転対応を伴うリニューアル工事を施工したが、2015年以降は車体リニューアルに加え、老朽化が進んだ走行機器全般の更新も併せて施工することとなった。この改造が施された車両は改番がなされることとなり、これにより7200系という形式が設定された。外装はそれまでのライトブルーのラインから改められ、121系登場時の色である赤色と、後述する台車を製造した川崎重工のイメージカラーであるライムグリーンを基調としたラインが配されている。121系のリニューアル車とは異なり、前面の行き先表示器はLED化されており、側面も側窓を埋める形でLED式行き先表示器が増設されている。制御方式はそれまでの抵抗制御方式から一新され、IGBT-VVVFインバーター制御方式に改められており、制御装置は同時期に製造された特急型電車8600系と同型のものを搭載した。また、台車は川崎重工の開発した炭素繊維強化プラスチックを取り入れた新型台車「efWING」を採用した。熊本電鉄に次ぎ2例目の導入で、JRグループでは初の導入である。これらにより、121系に比べてメンテナンスフリーや省エネ化、走行性能の向上・安定化が図られている。車内は121系のリニューアル車と同じくロングシートとボックスシートの千鳥配置に改められたが、それに加えロングシート部分のバケットシート化や大型袖仕切りの設置といった、新たな改造も施されている。更に窓は全面的に換装され、行き先表示器の増設された部分を除き、それまでの上昇式開閉窓から内折れ開閉式の窓へと改められた。尚、ワンマン運転対応は一部の編成にのみ施工される予定で、それ以外は準備工事にとどめる。またトイレは引き続き設置されていない。7200系は2015年6月に最初に施工された編成が営業運転を開始しており、以降も順次改造が進んでいる。最終的に2019年までに121系の全車が7200系へと改造された。なお、7200系では121系時代には不可能であった7000系との併結走行が可能となり、現在では実際に併結しての営業運転も見られる。

 2017,05,04 高 松


■Variation
 前照灯がLED化された7200系。7200系への改造の途中から前照灯のLED化が始まり、現在はシールドビームのまま出場した車両にも波及している。

 2018,11,23 多度津
2019/08/31