|
2023年登場。岡山地区で活躍している在来車両の置き換えを目的に導入された番台であり、岡山地区のJR電車では2003年の223系5000番台以来20年ぶりとなる新製車両となった。本番台は「豊穏の彩」をデザインコンセプトとしており、公募により「Urara]という愛称がつけられている。外装はピンク色を主体としているが、これは岡山の桃や福山のバラなど、岡山地区の沿線をイメージしたことに因んでいる。更に岡山地区の路線のラインカラーに基づいた「JR CITY NETWORK OKAYAMA」というロゴマークが描かれている。側面帯は既存車両の塗装である濃黄色とピンク色のグラデーション帯が配されている他、車端部については上下までピンク色となっている。制御方式は227系0番台と同じくIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されているが、車両により東洋電機製と東芝製の機器がそれぞれ搭載されている。また保安装置面では0番台と異なり、こちらはATS-P区間への定期的な乗り入れが考慮され、ATS-Pが常設されている。車内は0番台と同じく扉間転換クロスシートを基本とするが、0番台が扉間5列であったのに対しこちらは扉間4列となっており、客席定員が減少した反面扉間の扉付近の余裕が生じたことで、ラッシュ時間帯における乗降の円滑化に寄与した内装となっている。座席モケットは茶系で、こちらはアーバンネットワークの車両に準じている。車端部はロングシート・車椅子スペースまたは大型車椅子対応トイレが設置されている。車内案内表示器は他の227系と同様の3色LEDだが、本車はJR西日本の近郊型車両として初めて車内防犯カメラが標準で搭載されている。現在のところ所謂「都市型ワンマン運転」には対応しているが、運賃収受型のワンマン運転は2024年初頭の時点では準備工事にとどまっている。この500番台は2023年7月から営業運転を開始した。3連25本、2連13本が製造される予定で、113系や115系など在来車両の置き換えが進められる。
2023,12,31 彦 崎 |