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1989年に試作された車両の非貫通型先頭車となる2001号車。試作車はの「TSE」の愛称がついていたが、これは「TRANS SHIKOKU EXPERIMENTAL」に略である。他の2000形がグリーン車合造であるのに対しこちらは全室普通車となっている。他の2000形とは異なり車番表記の代わりに「TSE」の表記がされている他、愛称表示器や黄色の警戒帯は当初より設けられていない。
2017,05,04 松 山 |
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試作車の高松方先頭車となる2101号車。2001号車と比べて量産車とのデザインが大きく異なっている。当初は前面貫通構造かつ貫通扉は二重であり、外側の貫通扉は両開き式プラグドアとなっていた。プラグドアは後に1枚引き戸に改造されたあと、形状はそのまま非貫通構造に改められた。本車のみ、登場当時は車端部にミニラウンジを備えており、団体輸送も考慮されていたが、こちらも量産化改造時に撤去され、通常の座席が配置された。TSE編成は末期は特急「宇和海」に専属使用され、2018年に営業運転を退いた。現在は2001号車と2101号車が多度津工場に保存されている。
2017,05,04 松 山 |
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前面が非貫通構造の2000形。制御振子装置を備え、編成の宇和島方先頭に連結された。試作車とは異なり量産車はグリーン車と普通車の合造となった。グリーン車はJR四国では初の3列配置で、当初は荷物棚がハットラックとなっていたが、後年通常の荷物棚へと改造されている。2000形量産車は2002号車から2011号車の10両に、土佐くろしお鉄道所有の1両(2030号車)を加えた11両の陣容で、「南風」「しおかぜ」「宇和海」を中心に使用されたが、「しおかぜ」の全車電車化や「南風」への2700系の投入により2021年3月のダイヤ改正で定期運用を失った。
2013,12,31 多度津 |
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宿毛、宇和島方の貫通型先頭車である2150形。モノクラス編成の下り方先頭に立つ機会があるため、振り子制御装置をを備えている。量産車にしかない形式で、現在も5両が現存している。
2017,12,31 宇和島 |
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「アンパンマン列車」となっている2000系。2000系を使用したアンパンマン列車は2000年から運行されており、何度かのラッピングリニューアルを経ている。かつては土佐くろしお鉄道所有車を含め複数の車両がアンパンマン列車となっていたが、2700系が台頭した現在は「宇和海アンパンマン列車」として2両が8000系に類似したラッピングが施されている。
2015,08,22 松 山 |