|
旧「あずさ」色を纏う幕張電車区の183系。1992年以降、長野オリンピックに合わせて長野地区の車両の塗装を一新することになりこの塗装が誕生した。グレードアップ車・未更新車問わず塗装変更が行われており、波動用に残存した車両に関してはグレードアップ改造はなされていなかった。「あずさ」色の183系は6連2本が在籍し、車内灯の減灯機能を有していたことから快速「ムーンライトえちご」や天理臨を中心に各種波動輸送に使用されていたが、185系の波動輸送進出に伴う車両転配のあおりを受けて運用を離脱し、2013年のさよなら運転を最後に2本とも廃車された。
2008,08,15 上諏訪 |
|
当初保安装置にATCを導入していた総武快速線への乗り入れに伴い、ATC用の機器類を搭載した先頭車両は1500番台に分類される。機器室が設けられている為、一部窓が埋められており定員も通常のクハ183形と比べて2名減少している。当初6両が新造された後、1000番台8両が追加改造されておりこのグループは14両の陣容となった。このうち写真のクハ183-1527と後述のクハ183-1528の2両のみ、飾り帯が低い位置にある異端車両となっている。この車両は大宮車両センターを経て2015年まで長野車両センターに在籍しており、最後まで残った183系でもあった。
2005,12,03 本八幡★ |
|
485系の付随車を種車に183系へと改造編入され、更に1000番台と同等の運転台が新設されたクハ182形。他の車両に比べて窓の位置が高くなっているのが外観上の特徴となっている。また485系時代にあったステップは埋められている。
2012,11,03 浦 和 |
|
旧「あさま」色を纏う183系。EF63形との協調運転に対応していないので「あさま」が現役だった頃は存在しない組み合わせだったが、1998年にクハ183-1525・1528が長野区に転属したことで実現した。2両ともN101編成の先頭車となっているが、何れも前述の通りATCを搭載した1500番台であり、その特性を生かして一時期は特急「はまかいじ」にも使用された。因みにクハ183-1528は、やはり飾り帯が低い異端車となっている。尚、このN101編成は2012年10月の特急「あさま号」復活運転に際して国鉄特急色に復元されており、それにより183系の旧「あさま」色は過去のものとなっている。
2005,10,30 西国立★ |