6000形
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 1985年の大洗鹿島線開業に伴い製造された気動車である。大洗鹿島線では開業に合わせて元国鉄キハ20形の2000形も用意されたが、こちらは自社発注のオリジナル車両である。同時期に開業した他の第3セクター鉄道に導入されたレールバスとは異なり、全長20.5mという国鉄の一般型気動車と同等の規格で製造されている。車体は赤色を基調に窓周りを黒、その下に白帯を配したデザインとなり、前面の大型窓や角型ライトの採用もあり当時の気動車としては斬新な印象を与えるものとなっている。走行機器類は当時の国鉄キハ37形がベースとなっており、出力230PSの縦型直噴式ディーゼルエンジンを搭載している点も同一である。車内はセミクロスシートで、全車ともクロスシート部分は転換クロスシートとなっている。また、水戸方にはトイレも備えられている。当初よりワンマン運転に対応しているが、当初はワンマン運転は行われておらず、ワンマン運転を導入した2001年までは使われていなかった。開業当初は6両が用意されて2000形と併用されたものの、2000形は非冷房でありサービスレベルに格差があることから、順次冷房車である本系列を増備の上で2000形を置き換えることとなり、1993年までに19両が製造されて同年までに2000形を置き換え、通常の旅客列車は本系列の独擅場となった。以来状況は変わっておらず、現在も引き続き大洗鹿島線の主力車両として活躍している。尚、アヤメが見頃となるシーズンには、鹿島神宮から先更にJR鹿島線に乗り入れ、潮来まで営業運転を行うこともある。製造から30余年が経過したことで老朽化が進んだことから、2016年以降新型の8000形によって置き換えが始められることとなった。

 2013,03,26 大 洗


■Variation
 大洗町が舞台となったアニメ「ガールズ&パンツァー」のラッピングが施された6006号車。このように沿線のラッピングが施されている車両も存在する。尚、現在は塗装の変更が徐々に進んでおり、該当車は旧塗装で黒く塗られている部分も赤く塗られている等の違いが生じている。

 2013,03,26 大 洗
 塗装が簡略化されている6002号車。6000形のうち一部は塗装コスト削減のために赤く塗装する部分が増えている。

 2016,06,04 大 洗
2016/07/17