キハ430形
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 1973年に2両が竣工。もともとは1957年に東急車輌で製造された加越能鉄道キハ120形である。同時期に製造された東武キハ2000形に類似した形状で、所謂「湘南顔」と呼ばれるスタイルとなっている。東武キハ2000形とは異なりこちらはオールロングシートで、側窓の上部にHゴムを採用する等の違いもある。使用されていた加越線の廃止に伴い譲渡されたが、譲渡に際してはヘッドライトのシールドビーム化等の改造が行われているが、大規模な改造はなされていない。その後1987年に車体更新がなされ、同時にワンマン対応機器が取り付けられたが、車体が全長16.5mと小さいが故に冷房装置を取り付けるスペースが存在せず、結局廃線まで非冷房のまま存置された。このため晩年の夏期には運用に入らなくなった。竣工後3度塗装変更を受けており、晩年はキハ431がクリームと緑、キハ432がクリームとバーミリオンのツートンカラーと成り、前面の塗りわけが所謂「金太郎塗り」となった。廃線後、2両とも保存されたが保存場所はそれぞれ異なる。

 2007,03,27 石 岡


■Variation
 キハ432号はクリームとバーミリオンのツートンカラーに塗られていた。かつての塗装と似ているが、前面部などが異なっていた。

 2005,08,14 石 岡★