2000形・3000形
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 2000形・・・雑多な旧型車を置き換えて車両の高性能化と保守の安定化を図るために1991年に登場した。元営団地下鉄2000形だが、足回り・パンタグラフは同じ営団の3000系のものが流用されている。基本的にはMc2000+Mc2200の2連で1編成を組み、登場時はワンマン運転用の装置が取り付けられていなかったが、1996年の全線ワンマン化を前に全車取り付けられている。1995年までに総勢17両が竣工し、日立電鉄の主力車両となったが、2005年の廃線後は保存されることなく全車解体された。この際、一部車両の台車は解体されずに他社に譲渡されている。尚、3000形共々冷房装置は最後まで搭載されなかった。

 3000形・・・2000形と同様の理由により1991年に登場。同じく営団2000形の車体に営団3000系の電装品を流用した車両であるが、こちらは1両でも走行できるように両運転台となっている。登場時よりワンマン運転用装置を搭載しており、登場時は閑散時の単行運転を中心に使用された。尚、登場時は9両を納入する予定であったが、実際は2両減の7両が納入された。単行運転が消滅した結果、3023号車と3025号車が連結された編成を残して廃線前に休車となった。残った2両は旧型車が纏っていたツートンカラーに塗られて注目を集めた。廃線後は3023号車のみ保存された以外全て解体された。因みに日立電鉄に納入されなかった残りの2両は銚子電鉄に納入されており、日立電鉄廃線後も現役で活躍しているということは何とも皮肉な話である。

 2004,08,01 大 甕★


■Variation
 日立電鉄では増収政策から、「呑電」や「ビア電」と言ったイベント列車が走行しており、風物詩と言えるほどにまでなっていた。MC2009とMC2008が専用車両となっていたが、この車両はもともと3連運転用に増備された車両であるゆえMG・CPを搭載しており、片運転台ながら1両での走行も可能であった。

 2004,08,01 大 甕★
 単行運転用の3000形。全列車が2連ワンマン運転となってからその運用は激減し、最末期は旧型車の塗装を再現したMC3023+MC3025の編成のみ運用に就いていた。後にMC3023は保存されたが、日立電鉄における保存車はこのMC3023のみである。

 2004,08,01 鮎 川★