AT-700・750形
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 2010年登場。走行機関が老朽化したキハ8500系 の置き換え用に製造された、快速「AIZUマウントエクスプレス」用の気動車である。車体及び基本的な走行性能に関しては、既に野岩鉄道・東武線に直通する「AIZU尾瀬エクスプレス」に投入されていたAT-600・650形に準じているが、こちらは元特急車であったキハ8500系を置き換えたこと及び東武特急からの接続に配慮し、車内はフリーストップ式のリクライニングシートが展開されている。また、内装を木目調として中央部の床には絨毯を採用、更に電球色の半間接照明を採用する等、従来の車両に比べて高級感を演出した内装となった。尚、AT-700形にはトイレが設けられていないが、AT-750形には車椅子対応の大型トイレが設置されている。外観もそれまでの車両とは大きく変わり、会津地方で有名な「赤べこ」を模した赤及びグレーを基調として緑のラインが配されたデザインとなり、更に「あかべぇ」のイラストも付けられていることから会津地方へのアクセス列車としての姿をアピールしたものとなっている。AT-700形が1両、AT-750形が2両の3両が製造され、2010年6月より快速「AIZUマウントエクスプレス」の運用に投入された。現在は同運用の他間合いの普通列車でも使用され、JR只見線から東武線までの幅広い区間で活躍している。尚、同車は2012年より東武日光への乗り入れも開始されており、更に活躍の幅が広がっている。

 2012,03,15 鬼怒川温泉