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1990年の会津高原〜会津田島間電化に際し、会津鉄道所有の車両として製造された。東武6050系の後期車や野岩鉄道所有の車両と同じく電装品等も含めて完全に新製されており、台車はS型ミンデン台車を履く。野岩鉄道の車両と同じく、こちらもコスト削減の為に一旦は東武鉄道の車両として落成した後に会津鉄道に譲渡されたということになっている。野岩鉄道の車両が複数落成しているのに対しこちらは2連1本のみが製造され、他社車両と区別するために200番台の車号が付けられ、所謂「インフレナンバー」となっている。本車は東武、野岩鉄道の6050系を含めて最後に製造された6050系であり、これにより6050系は総勢33本という陣容となった。登場から一貫して他の6050系と混用されていたため、福島県の第3セクター鉄道の車両ながら浅草まで日常的に乗り入れ、浅草〜東武日光、会津田島間と広範に運用された。また、検査等も自社ではなく東武鉄道が行っていた。長らく会津鉄道唯一の電車として用いられたが、検査期限の関係から末期となる2020年以降は殆ど運用に就かず、2022年3月のダイヤ改正で6050系が会津鉄道から撤退することに併せて本車は廃車されることとなった。ダイヤ改正後に1日だけ団臨ながらさよなら運転が行わた後、同月中に北館林に回送されそのまま解体された。本車の廃車を以て会津鉄道からは電車の所有がなくなり、保有する車両は全て気動車となった。
2008,02,06 下今市 |