2005年に登場した、名鉄600V線廃止に伴い移籍した車両の一つ。元々は1987年に製造され、岐阜市内線と揖斐線の直通運転を中心に用いられた600V区間専用の高性能連接車両である。福井鉄道への移籍に伴い名鉄時代から一転して福井鉄道の独自塗装に塗り替えられ、パンタグラフや安全装置などの機器類、マスコンの交換など各種改造がなされている。名鉄時代にはパンタグラフは2台搭載されていたが、片側のパンタグラフは撤去され現在は1台のみの搭載となっている。尚、車内はモケットも含めて基本的に名鉄時代と変化はなく、補助椅子も使用停止されることなく存置されている。もともと揖斐線にて高速運転を行っていたことから高速運転用の装備はそのままとされ(ただしより高速運転に特化した仕様となっている)、更に600V専用車両だったことから同じ連接車両のモ880形に比べて早く竣工している。2006年4月から営業運転を開始しており、現在はモ880形共々主力車両として活躍している。2016年3月より開始されたえちぜん鉄道への直通運転にはF1000形とともに同系列も充当されており、アンテナの増設や車内への液晶表示器の新設等の改造が施されている。ただし輸送力が劣ることから、2017年9月以降は基本的に直通運用からは外れている。
2009,03,13 福井新 |
■Variation |