キハ40形
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 従前活躍を続けてきたキハ200形の老朽化に伴う置き換えを目的に導入した車両で、トロッコ車両を除けば実に約60年ぶりの新形式気動車である。元はJR東日本のキハ40形であり、2020年以降のダイヤ改正で余剰となっていたもののうち、暖地向け仕様である2000番台及びその改造車である1000番台を譲受している。小湊鐵道への譲渡に際してはATSや列車無線アンテナ、行き先表示器の換装、貫通扉へのヘッドマークステーの追設、外板の再塗装等が行われているが、大規模な改造は施されておらずJR時代とほぼ同様の形態を堅持している。郡山総合車両センターに所属していた只見線用のキハ40形2両が先んじて小湊鐵道に入線しているが、同区のキハ40形で特徴だったアンテナのツララ除けも再設置されている。車両番号はJR時代と変わり、キハ401から付番されている。外装はJR時代の塗装を残す車両と既存のキハ200形に合わせた塗装に変更された車両に二分されており、いずれも小湊鐵道の略称がステッカーで貼られた他、JR時代に出入口表示器として機能していた箇所に「小湊鐵道」という表記が追記されている。走行機関はJR時代にカミンズ製のものに換装されているが、ブレーキ系統はキハ200形と互換性があるため、同系列との併結運転も行える。車内はJR時代と同様のセミクロスシートで、クロスシートは車両により原型のボックスシートか2人+4人掛けのボックスシートに分かれている。JR時代に車椅子スペースも設置されており、小湊鐵道ではとトロッコ車を除くと初の設置となる。トイレ装置はそのまま残されているが、小湊鐵道に汚物処理装置がないため閉鎖されている。キハ40形は前述のとおり、まず郡山総合車両センター配置の2両が2020年5月に入線し、改造や検査を経て2021年4月よりキハ402号車が先行してイベント運用で営業運転を開始した。同年7月より一般営業を開始した他、同月には更に秋田車両センターに所属していた車両のうち3両を譲受しており、その数を増やしつつある。

 2021,07,18 五 井


■Variation
 キハ402号車はJR時代の東北地域色を堅持している(譲渡後の検査の際に再塗装が施されている)。側面の所属表記もあえて当時の「仙コリ」のまま残されている。

 2021,07,18 五 井
 秋田車両センターから移籍したキハ40形は3両は、いずれも譲渡前と同じ塗装を堅持しており、キハ403・キハ405(それぞれ元キハ40-2018、キハ40-1006)は朱色5号一色という所謂「首都圏色」、キハ404(元キハ40-2019)は男鹿線専用塗装を纏っている。

 2022,04,30 五 井
 キハ40形のうち、キハ404(元キハ40-2019)の1両のみ男鹿線専用塗装を纏っている。

 2022,08,27 五 井
2022/08/28