|
青い森701系は2002年の第一期線(目時〜八戸間)経営移管に合わせて営業運転を開始した車両である。当時の青い森鉄道は営業距離が短かったこともあり、JR東日本から譲渡された701系1000番台1本と完全新造車1本の2本のみの陣容であった。JRからの譲受車は0番台、青い森鉄道での新造車は100番台に区分され、前者はオールロングシート(譲渡時にスタンションポールを追設)、後者は製造時よりセミクロスシートであるという違いがあった。いずれも当初は青帯を巻いた外観であり、制御方式はパワートランジスタ素子を使用したVVVFインバーター制御方式であった。尚、100番台はJR701系1500番台と類似した仕様で製造されており、当初より回生ブレーキを備えている。しばらくはこれら2本のみの陣容であり、運行はIGRいわて銀河鉄道のIGR7000系と共用であったが、2010年の八戸〜青森間の経営移管に際し更に7本がJR東日本から譲渡され、これにより青い森701系は2連9本の陣容となると共に、青い森鉄道独自の運輸管理所に所属することとなった。この際に譲渡された車両は当初帯色がJR時代のものを踏襲し、そこに新たに制定されたマスコットキャラクター「モーリー」のイラストが追加されたものになっていたが、程なく水色系統の色に「モーリー」のイラストが貼り付けられた姿へと変更されており、既存車もこれに揃えられた。また2010年の譲受車はIGBT-VVVFインバーター制御方式に換装されていた車両も多く、結果として制御方式が混在することとなった。車内はロングシートでスタンションポールが追加されているが、後にセミクロスシートに改造された車両も存在する。尚、車番は0番台の続番となっており、完全新製車とは引き続き区別された。現在も2連9本の陣容のままであり、主力車両として全線で活躍する他、目時から先はIGRいわて銀河鉄道にも乗り入れる。
2014,05,03 青 森 |