7300系
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 2013年登場。ゆりかもめの開通当時より運用に就いていた初代車両7000系は、ステンレス製ながら海沿いを走ることにより老朽化が進んでいた。この7000系を置き換える目的で導入された車両が7300系であり、現在のゆりかもめでは最新鋭の車両である。従来の車両がステンレス製であったのに対しこちらは初となるアルミ製の車体が採用された他、全車とも三菱重工業にて製造されている。基本的には無塗装となっているが前面は白く縁取られており、前面窓がより大型化した他、貫通扉のない部分には下部にも窓が取り付けられていて、その中間にライトが設置されている。窓・ライトの周辺は黒色で統一されていることもあり、特徴的かつスタイリッシュな外観となった。また乗降の効率化を図るべく側扉は両開きとなっており、側窓形状も含めて外観は従来車両とは一線を画すものとなっている。側扉の開閉は電気式となっており、永久磁石同期モーターにより駆動されている。車両性能は7200系をベースとしており、制御方式は7200系と同様、VVVFインバーター制御装置を用いたCI制御となっている。車内は混雑に対応して、乗務員スペースともなる最前部を除き、ゆりかもめの車両としては初めて全てロングシートとなった。ただしセミハイバック式のバケットシートが採用されており、掛け心地の向上が図られている。車内案内表示器として液晶表示器を扉鴨居部に千鳥配置した他、妻部への監視カメラの設置や室内灯の全LED灯化もなされている。更にゆりかもめの車両として初めて荷棚が設置され、空調性能も高められたことにより利便性も向上した。7300系は2013年6月に最初の1本が落成したが、試運転や習熟運転を重ねたことにより、営業運転の開始は翌年まで持ち越された。ただしその間も編成の増備があったことから、2014年1月の営業運転開始に際しては3編成が同時に運転を開始している。現在も増備が進行しており、最終的には2016年度までに6連18本の陣容となることが予定されている。7000系に変わる新たな主力車両として、その活躍に期待がかかる。

 2014,03,21 豊 洲