7200系
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 1993年登場。老朽化の進んでいた5000系・5200系の置き換え用に元東急7200系の譲渡を受けたものであり、当時の上田交通では初の冷房車でもある。2連5本の10両が譲渡されたが、電動車は全て東洋製の機器を搭載している(この他東急7200系では日立製の機器を搭載した車両が在籍していた)。寒冷地を走行することから暖房強化がなされたが、譲渡当初はそれ以外殆ど手を加えられなかった。後のワンマン化の際には対応装置が取り付けられている。尚、回生制動は切られており、制動方式は電磁直通制動のみを使用する。尚、この点は1000系が回生制動を使用するようになった現在に至るまで変わっていない。上田交通時代は5000系に準じた黄緑とエメラルドグリーンの帯が配されていたが、2005年初頭に1編成が丸窓電車5250形をイメージしたデザイン及び内装の「まるまどりーむ」に改造され(後に1編成追加)、更に経営分離時に上田交通時代の塗装は全て消滅した。2008年までは別所線の全てを占める主力車両として活躍したが、同年より1000系の登場で廃車が発生し、一部が豊橋鉄道・東急車輛に再度譲渡された他余剰となった制御車2両は解体されている。2018年初頭の時点では「まるまどりーむ」となっている1本のみが在籍し、1000系と共に活躍していたが、2018年5月に営業運転から退いたことで、上田電鉄における7200系は消滅した。最後まで残った2両は千葉県に移送され、市原市内で静態保存されている。

 2008,09,08 下之郷〜中塩田


■Variation
 上田交通の鉄道事業分社化後、7251F・7252Fにはクリームと紺の帯が配された。これはまるまどりーむ同様に昇圧前の別所線標準塗装を模したものであるが、まるまどりーむに比べればおとなしい印象を持つ。この帯を配した車両は既に全車廃車されており、7251Fは豊橋鉄道に、7252号車は東急車輛に譲渡されている。

 2008,09,08 下之郷
 7254Fは2005年以降、帯のない東急時代を髣髴とさせる姿となった。当初は期間限定の予定だったが好評を博したため2008年に至っても帯のないまま走っている。しかし同編成は1000系に置き換えられており、7254号車のみ東急車輛に譲渡されて牽引車として使用されている。

 2008,09,08 下之郷
 2005年1月、上田電鉄がまだ「上田交通」であった時代に最初に「まるまどりーむ」へと変更された7253F。7255Fとは細部の仕様が異なっている。当初は大型の丸いヘッドマークを取り付けていたものの、後に取り外され、通常の姿で走行していた。この編成は2014年9月に運用を離れ、上田電鉄の7200系では初めて全車廃車解体されている。

 2013,08,17 下之郷