1800系
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 2000年登場。下周りの老朽化が激しく加速にも難があった7300系を置き換えるべく、東急7200系の譲渡を受けたものである。東急7200系は2000年8月の目蒲線分離に際して事業用車を除く残存する全車が運用を離脱したが、このうち十和田観光電鉄に譲渡された2両を除く30両が豊橋鉄道に移籍している。当初は3連9本を組み、3両は部品取り車両となっていた。尚、譲渡に際し塗装変更や方向幕の取り換えは行われているが、走行機器等それ以外の大きな変化はない。ただし東急時代に使われていた回生ブレーキは、変電所が対応していない事からカットされている。営業運転開始後急速に7300系を置き換えたものの、2001年に発生した車庫火災にて1801Fのうち2両が使用不能となる事態が起き、急遽部品取りとなっていたうち2両が営業用に整備され、新生1801Fとして運用に復帰している。しばらくは同本数のまま推移していたが、2008年の新豊橋駅増強に伴う予備車確保の一環として、運用を離脱していた上田電鉄の7200系2両を譲り受け、最後まで部品取り車両として残っていた1両を再び営業用に整備することで3連1本を組成し運用に投入。この結果1800系は3連10本の陣容となった。現在も主力車両として活躍している。なお、元々東急7200系は手動式方向幕が搭載されている車両と電動式方向幕が搭載されていた車両が混在し、後者は側面にも方向幕が取り付けられていたが、2016年に英字入りの方向幕に換装した際に全車手動式方向幕に統一され、合わせて側面方向幕の使用停止がなされている。

 2009,03,21 高 師


■Variation
 「なのはな号」として特別塗装を施されている1807F。黄色を基調としたデザインで扉も黄色に塗られている。一時期は下の「なぎさ号」同様に特別ラッピングが施されたこともある。尚、この編成は数少ない電動方向幕を装備した編成でもある。

 2008,09,06 新豊橋
 「なぎさ号」として特別ラッピングが施された1804F。夏季を中心に、このように特別なラッピングが施されることがあり内装も青を基調としたものへと変更されている。車体はおろかクーラーキセまで青くなっている点が特徴的である。

 2008,09,06 南 栄〜高 師
 通常時の1804F。通常時も「なぎさ号」という名前で青基調のデザインにまとめられている。尚、特別ラッピングを施された後は室内モケットやつり革などが青色のまま存置されている。現在はパンタグラフがシングルアームのものへと換装されている。

 2009,03,21 新豊橋
 2008年に増備された1810F。こちらは新しいコーポレートカラーであるエメラルドグリーン基調のデザインとなった。三河田原方の先頭車は元部品取り車、新豊橋方の2両は上田電鉄からの移籍車で組まれている異色の編成である。上田電鉄に移籍した車両は1993年に東急から廃車されており、他の1800系とは実に15年もの歳月を経て再び同じ線路を走ることとなった。尚、中間に連結されている車両は運転台が撤去されている他、竣工当初は新豊橋方先頭車が上田電鉄時代の特徴である運転台窓部のHゴムが灰色のままであり異彩を放っていた。現在は他の車両と同様黒色に揃えられている。

 2009,03,21 高 師
 高師車庫で休む1801F。豊橋鉄道では2013年より「カラフルトレイン」と称して1800系電車全10本を異なる色にラッピングし、沿線にゆかりのある植物の愛称をつけるようになった。また、これにより前面窓周りも黒く処理されたため印象が大きく変わった。1801Fは赤ベースのラッピングとなり、「ばら」の愛称が付けられた。これは沿線の田原市が有数のバラの生産地であることに由来する。

 2014,06,07 高 師
 1802Fは茶色ベースのラッピングとなり、「はまぼう」の愛称が付けられた。田原市に希少な自生地があり、県指定の天然記念物に登録されていることに由来する。

 2014,06,07 高 師
 検査入場中の1803F。この編成は濃いピンクがベースのラッピングとなり、「つつじ」の愛称がつけられた。ツツジは豊橋市が指定する市の花である。

 2023,01,25 高 師〜芦 原
 1804Fは「なぎさ号」時代から続く青色基調のラッピングを引き継ぎ、「ひまわり」の愛称が付けられた。ヒマワリは沿線にも多く咲いており、親しまれていることに由来する。尚、この編成のように、一部編成は集電装置がシングルアームパンタグラフへと換装されている。

 2014,06,07 高 師
 1805Fは紫色ベースのラッピングとなり、「菖蒲」の愛称が付けられた。豊橋市・田原市双方に菖蒲の名所があることに由来する。

 2014,06,07 三河田原
 1806Fは黄緑ベースのラッピングとなり、「しでこぶし」の愛称が付けられた。田原市にある植物群落が市の天然記念物に登録されていることに由来する。

 2014,06,07 三河田原
 1807Fは「なのはな号」時代から続く黄色調のラッピングを引き継いでおり、愛称も「菜の花」と前の名前を継承している。渥美半島を代表する植物の一つで、田原市の市花となっていることに由来する。

 2014,06,07 高 師
 2023年時点での1807F。この編成は元々電動方向幕を搭載し、側面にも表示器が取り付けられていたが、2016年の表示器交換に併せて手動化され、同時に側面表示器が埋められている。

 2023,01,25 南 栄〜高 師
 1808Fは緑ベースのラッピングとなり、「椿」の愛称が付けられた。三河田原駅の近くに「つばき公園」があることに由来する。

 2014,06,07 高 師
 1809Fはピンクベースのラッピングとなり、「桜」の愛称がつけられた。沿線に複数ある所謂「桜の名所」に由来する。

 2023,01,25 高 師〜芦 原
 1810Fは山吹色ベースのラッピングとなり、「菊」の愛称が付けられた(山吹が愛称ではない)。沿線が電照菊の有数の栽培地であることに由来する。尚、前述のとおりこの編成は2008年に増備され、新しい塗装を纏って登場したものの、カラフルトレイン事業の一環で現行のラッピングが施されたため、旧来の塗装は5年ほどで見納めとなった。

 2014,06,07 高 師

2023/03/26