115系
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しなの鉄道115系:通常車両・ろくもん
 1997年10月に信越本線一部区間がしなの鉄道に経営移管されることを受けて、JR115系のうち一部車両をしなの鉄道に譲渡したものである。元々同線にて運用されていた115系は碓氷峠を経て高崎まで直通する運用があり、同区間で必要なATS-Pを搭載していた編成が主に使用されていたが、しなの鉄道となる線区ではATS-Pの装備が必要ではないため、元々長野総合車両所に所属した編成ではなく松本運転所に所属していたATS-P未搭載の編成が譲渡されている。基本的に譲渡された車両は1000番台であるが、一部は先頭車化改造された1500番台が譲渡されている。譲渡に際しては赤と灰色を基調とした塗装へと変更されているが基本的にJR時代と変わらず、更に当初はJR時代の塗装のまま譲渡された編成も存在した。その後はリニューアル工事やワンマン運転を行えるよう改造工事が順次施工され、車外スピーカーやドアチャイム、更には扉鴨居部に広告用の液晶表示器が設けられるなど、JR時代とは印象が変わりつつある。また、補助電源装置が従来のMGからSIVに交換された車両も存在する。しばらくは3連11本の陣容であったが、2013年3月のダイヤ改正で2連の編成がJR東日本より譲渡され、同年に更新を受けていない3連1本が廃車されたこと、更に2015年の北しなの線開業(北陸新幹線延伸に伴う長野〜妙高高原間の経営移管)により新たに3連5本が譲渡されたことで、2017年現在は3連15本、2連7本の陣容となっている。長野地区のJR線から115系が撤退した現在も変わらず長野駅まで乗り入れており、しなの鉄道線・北しなの線のいずれにおいても主力車両として活躍している。尚、このうちS8編成は2014年に観光列車「ろくもん」へと改造されているが、しなの鉄道線内には汚物処理施設がないことから、「ろくもん」以外のトイレは基本的に閉鎖されている。2017年の信州デスティネーションキャンペーンに合わせ、5編成が往時の塗装へと変更されており、現在は7種類の塗装を纏う115系が混在している。

 2008,09,07 小 諸


■Variation
 2013年3月のダイヤ改正を機に一斉にしなの鉄道に移籍した2連編成。S20番台の編成記号となっている。元々は大糸線等を中心に使用されてきたが、211系に置き換えられており全編成7本がJR時代と同じ信州色のままでしなの鉄道に移籍した。マークを取り付けることでJR車両とは区別しているが、これは1997年のしなの鉄道開業時にも見られたものである。JR時代にワンマン化対応工事が施行されていたことから移籍時よりその装備を遺憾なく発揮しワンマン運転にも使用される。尚、トイレは他の115系と同じく閉鎖されており使用することができなくなっている。ダイヤ改正で登場したしなの鉄道線の2連運用に使用されるほか、既存の3連編成を連結した5両編成での走行も見られる。

 2013,08,14 長 野
 当初信州色のまま譲渡された2連編成も、検査とあわせて塗装変更が行われた結果、一時は全ての編成がしなの鉄道色となった。尚、信州デスティネーションキャンペーンに際しては、3連5本がそれぞれ初代長野色、湘南色、スカ色、信州色、コカ・コーラ塗装へと変更されている他、この2連の編成も湘南色、スカ色に塗装変更された編成が存在する。

 2017,08,16 小 諸
 飯綱町を紹介するラッピングが施されていたS11編成。オリジナル塗装の編成の中では、このように地域ゆかりのラッピングがなされることもある。この編成はJR発足当初にコカ・コーラとタイアップした広告電車となっていた時期があり、2018年3月より再びその塗装を纏うこととなった。

 2018,01,27 上 田
 115系リバイバルカラーの2編成目として、湘南色に塗り替えられたS3編成。169系では塗装変更の実績はあるが、しなの鉄道の115系としては初となる。JRマークがないため国鉄時代を髣髴とさせるが、冷房化されている点と車外スピーカーが取り付けられている点は往時と異なるものである。

 2018,01,27 戸 倉
 2019年になり、湘南色に変更されたS25編成。なお、2018年にはS26編成がスカ色に変更されており、2020年の時点では湘南色、スカ色とも2本ずつの配置となっているが、S25編成はSR1系の一般車導入に伴い、2021年3月のダイヤ改正で運用を離れる予定となっている。

 2020,09,09 長 野
 115系リバイバルカラーの3編成目としてスカ色に塗り替えられたS16編成。S12編成からS16編成の5編成は、長野〜妙高高原間のしなの鉄道への移管に伴いJR東日本から115系の譲渡を受けたものである。スカ色は2015年にJR東日本の115系C1編成が引退してからしばらく見られなくなっていたもので、2年ぶりの復活となる。なお、こちらも車外スピーカーが取り付けられている点が特徴といえる。

 2020,09,09 長 野
 1989年より1990年代初頭にかけて長野地区の115系1000番台が纏っていた初代長野色に復元されたS7編成。2017年から行われている115系リバイバルカラーの先陣を切って、同年3月に塗り替えられた。

 2018,01,28 長 野
 赤一色の塗装にコカ・コーラのロゴマークが配されるという非常に特徴的な塗装となったS11編成。元々1987年のJR発足当初にコカ・コーラ社の広告電車として当時の北長野運転所に所属していたN12編成に塗装されていたものである。当時は碓氷峠を超えて高崎まで乗り入れており、非常に目を引く存在であったが1990年に契約終了から他編成と同じ塗装に戻されている。115系のリバイバルカラーへの塗装変更を進めるにあたり、当初は計画になかったこの姿も再現することとなり、クラウドファンディングで塗装変更の資金を募り、往時の編成(N12編成→しなの鉄道S11編成)に再度この塗装が施されることとなった。2018年3月よりこの塗装で運用に就いている。当時とは異なり冷房化され、前面窓の抑えゴムや側面のロゴマーク等往時とは異なる部分もあるが、異彩を放った往年の姿が見事に再現されている。この姿での運用は2020年10月を以て終了し、元のしなの鉄道塗装に戻ることになった。

 2018,08,26 戸 倉
 台湾鉄路管理局としなの鉄道との友好協定により、2018年に台湾鉄路管理局のEMU100形(初代自彊号)と同等の塗装に改められたS9編成。海外の鉄道車両をモチーフとした塗装を纏うのは、115系全体でも初のケースである。なお、台湾鉄路管理局でも2019年にEMU500形の1編成をしなの鉄道標準色にラッピングしている。

 2020,09,09 長 野
2020/12/27