6400系列
トップページ鉄道写真図鑑近畿日本鉄道>6400系列
 1986年登場。製造から30年以上たち老朽化し、かつ一部を除いて非冷房であった6800系を置き換える為に製造された、南大阪・吉野線用の通勤型車両である。既に大阪線に投入されていた1250系(現:1420系)、同時期に京都線に投入された3200系に次いでVVVFインバーター制御方式を採用した車両であり、3200系と同じくアルミ製車体を採用したが、デザインは1250系と同等のものを受け継いでいる。ただし1250系と異なり車体幅が2800mmとなった結果袖が絞られた車体断面となっており、これらの特徴は以後標準軌線に投入される1220系等にも引き継がれている。この為、6400系は「シリーズ21」以前のVVVFインバーター制御車両の方向性を決めた車両と言っても過言ではない。1996年までに2連32本が製造されたが、製造時期によりマイナーチェンジが施されており、その度に形式が変更されている。具体的には1989年以降製造された車両は台車が変更されたことにより6407系と分けられ、次いで1990年に製造された6413系は車体設計そのものが変更され、標準軌線に投入されていた1230系列1430系列と同じ標準車体が採用されている。1992年に製造された6419系では補助電源装置の変更がなされ、車内には当初から車椅子スペースが設けられた。翌年以降に製造された6422系では台車がボルスタレス台車へ変更された他、吉野線での運用を考慮し抑速ブレーキが搭載されている。また、6422系のワンマン化対応車は6432系に区分され、現在では大半の編成が編入されている。いずれの形式からも廃車はなく、現在も主力車両として活躍している。尚、現在はモケットや化粧板の張り替えを伴う更新が順次施行されている。

 2009,03,18 今 川


■Variation
 6400系列では最初のマイナーチェンジ系列として1989年に登場した6407系。6400系とは台車が異なる点が違いとなっている。このグループは2連6本が在籍している。

 2009,03,18 今 川
 車体設計が変更され、標準軌線で使用される1230系列や1430系列と同一の標準車体を採用した6413系。このグループは2連6本が在籍している。

 2009,03,18 今 川
 1992年に製造された6419系。当初より車内に車いすスペースを備えている他、補助電源装置が静止型インバータとなっている。このグループは2連3本が在籍している。

 2018,02,10 高田市
 台車がボルスタレス台車となり、吉野線向けに抑速ブレーキが当初より完備された6422系。このグループは大半がワンマン化改造の上6432系へと改番されており、6422系のまま残っているのは4両のみである。

 2009,03,15 今 川
  6422系のワンマン運転対応バージョンとも言うべき6432系。当初よりワンマン運転に対応した新造車2本の他は6422系から改造されている。南大阪線古市以東、吉野線、御所線、道明寺線でワンマン運転を行っている他、ワンマン運転を行わない通常の本線運用にも充当される。

 2018,02,10 高田市