16400系
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 1996年登場。老朽化した16000系初期車の置き換えを目的に製造された、狭軌線用の特急型車両である。既に標準軌線で活躍していた22000系をベースとしており、車体及び車内は同形に準じたものとなっている。ただし制御方式に関しては近鉄では初となるIGBT-VVVFインバーター制御方式を採用し、従来のVVVFインバーター制御車両と比べて機器類の軽量化を実現している。また、編成は22000系が全電動車であるのに対してこちらは南大阪線・吉野線の線路事情を考慮した結果1M1T編成となっており、それにより生じうる出力不足は主電動機の大容量化によって克服している。更に吉野特急では2連での単独走行の機会も多いことから機器類の二重系統化がなされ、万一の故障の際にも運転を継続できるようになっている。尚、製造当時はヨーダンパも設けられていたが、現在では撤去されている。2連2本の4両が製造され、当初計画通り16000系初期車2本を置き換えた。ただし16400系の増備はこれで終了しており、本格的な置き換えに関しては2010年に登場する16600系まで待たれる事となる。現在も他系列に混じって吉野特急の一員として活躍している。

 2009,03,15 今 川


■Variation
 2015年に更新工事が施された16400系。外観上の変更点としては喫煙室設置に伴う窓配置の変更や前照灯の換装があげられる。車内は26000系リニューアル車に準じたものへと変更されており、アコモデーションの向上がなされた(ただし座席間隔が1000oと26000系より狭いため、フットレストは布地のないものが採用されている)。なお、更新と同時に塗装変更された22000系とは異なり、こちらは2018年まで2編成とも旧来の塗装を堅持していた(同年中に新塗装に変更されている)。

 2018,02,10 高田市