キハ261系1000番台
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キハ261系:0番台・1000番台
 2006年登場。経年の進んだ特急型車両の置き換えを目的に製造されたグループである。本グループでは既に製造されていた789系電車の要素も取り入れている。車体は789系に準じたもので、前頭部を除いてビードレスのステンレス製となった。前頭部は普通鋼製で、ライト形状が789系にあわせられている。なお、本区分では4両編成ないし5両編成を基本として必要に応じて中間車を増結する形になっており、前面は貫通高運転台構造ではあるものの先頭車からの併結は考慮されておらず幌は準備工事に留められている。エンジンは0番台と同じものを搭載するが、全ての車両で2基搭載となっている。2013年までに製造された車両は車体傾斜装置を搭載しており曲線通過時に空気バネにより車体を傾斜させ高速走行することが可能であったが、2014年のダイヤ改正で使用が取りやめられ、以降に製造された車両からは車体傾斜装置が省略され、既存車両からも後に撤去されている。0番台のグリーン車は普通車と合造の半室構造であったが、本番台では全室グリーン車となり、形式はキロ261形となっている。普通車、グリーン車とも初期に製造された車両は0番台と同様の座席を搭載していたが、2009年に製造された車両からは普通車がピローのついた「グレードアップ座席」に改められている他、最後期に製造された車両ではグリーン車座席が読書灯のついた布製生地を採用した座席に変更されている。1000番台は断続的に増備が進んでおり、2006年の先行車4両を皮切りに2022年までに164両も製造された。これはJR北海道の方針転換により本系列の後継として計画されたキハ285系の開発中止もあるためで、キハ183系やキハ281系、キハ283系をほぼ全て本番台で置き換えたことによるもので、0番台14両を含めた178両という両数は、歴代の特急型気動車の中でも最多両数となっている。増備の途中で、座席の変更や荷物スペース設置、塗装変更、車体傾斜装置省略、愛称表示器のLED化、製造工法の変更等、程度の差こそあれ各種のマイナーチェンジが施されており、製造工法以外で変化が生じた要素は既存車両も波及しつつある。特に塗装は初期に製造された車両が0番台をベースとしたものであったのに対し、変更後の塗装は白、紫、黄色と北海道をイメージしたカラーリングに変更されたことで大きく印象を変えている。因みに本番台では大半の車両で川崎重工で鋼体のみ製造し、それを苗穂工場もしくは新潟トランシスで艤装する「ノックダウン方式」と呼ばれる手法をとっているが、2017年に製造された車両から全て川崎重工・川崎車両で一括生産している。現在、特急「北斗」「おおぞら」「とかち」は本系列による独擅場となっており、現在の北海道におけるフラッグシップとして活躍が続く。なお、0番台とは用途が異なる他モニタ装置が互換性をもたないため営業運転では併結できない。

 2022,09,16 五稜郭


■Variation
 塗装変更前の1000番台。2015年までに製造された車両は0番台に類似した外装となっていたが、側扉付近にオレンジ色があしらわれている点が異なっていた。2016年の新造車から現行塗装となり、既存の車両も2018年までに改められている。

 2014,03,08 新札幌
 2016年に製造されたグループは、開発中止となったキハ285系の代替でキハ183系列を置き換える目的で製造されている。製造当初から現行塗装で落成しているだけでなく、愛称表示器がフルカラーLEDに改められている。なお、このグループの一部ではノックダウン生産ではなく艤装まで一貫して川崎重工で行われた車両が存在する。

 2022,09,17 苫小牧
 2018年に製造されたグループからは全車とも川崎重工・川崎車両での製造となった。製造工法が変わり、レーザー溶接やベルトグラインダ仕上げ等の工法が採用され、外板がより光沢を帯びたものになっている他、窓上の継ぎ目がなくなっている等の差異がある。また、妻面はビード処理となっている他、屋根の工法も異なっている。前面は既存車に準じるが、補助灯以外の灯具類は全てLED灯に改められている他、貫通幌の準備工事が省略されている。車内は特にグリーン車の座席が改められている他、当初より大型荷物置き場が設置される等、内装も変更がなされている。本グループはキハ183系のみならずキハ281系やキハ283系の置き換えも担い、故に2022年までに67両が製造されており、本系列の中でも最も両数の多いグループとなっている。

 2022,09,17 苫小牧
2025/01/21