8000形
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 2016年登場。製造から30年が経過し老朽化した6000形の置き換えを目的に新潟トランシスで製造された気動車で、現在の鹿島臨海鉄道では最も新しい車両である。前面の形状は他の第3セクター鉄道でも見られる一般的なものだが、側面は関東鉄道キハ5000形と同じく、前後に片開き扉、中央に両開きを配したスタイルとなっている。塗装は上部が青、下部が淡い茶色で中央に赤色のラインが配されたものとなっているが、これはそれぞれ「鹿島灘の海と空」「地域に支えられ発展してゆく大洗鹿島線ド」「砂浜と大地」がモチーフとなっている。エンジン出力は330PSに増大し、制動方式に電気指令式ブレーキを採用、また保安ブレーキの二重化により安全性の強化が図られている。また、台車は鹿島臨海鉄道で初めて空気バネ式のボルスタレス台車が採用されており、コイルバネの6000形と比べ乗り心地の向上も図られた。車内は6000形とは異なりオールロングシートとなっており、車椅子スペースを備えステップレス構造となってバリアフリーに対応しているものの、トイレは設けられていない。なお、モケットは通常座席が青系、優先席が赤系で、いずれも沿線に咲くハマナスがあしらわれた独自のものとなっている。車内案内表示器は中扉の鴨居部にLED式のものが設けられているが、鹿島臨海鉄道では初めてとなる液晶式の運賃表示器兼車内案内表示器も別途乗務員室後ろに設けられた。この他、半自動扉開閉用の押ボタン8000形は1両が2016年3月のダイヤ改正から営業運転を開始した。しばらくは1両のみの陣容であったことから単行使用に限られたが、2017年には更に2両、2018年にも2両が増備されており、2017年より2両以上での運転を開始するなどその勢力を伸ばしつつある。なお、制動方式の違いから6000形とは併結できない。

 2019,03,17 鹿島神宮


2019/03/22