キハ5000形
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 2009年登場。単行運転の列車増発と老朽化したキハ350形の置き換えを目的に新潟トランシスで製造された通勤型車両で、現在の関東鉄道では最新型の車両である。車体はキハ2400形等従来から製造されていた単行車両のデザインをベースにしているが、この車両より塗装が大きく変わり、「2本の川の間を走る常総線」をイメージしたという、さながら親会社の京成電鉄の車両を彷彿とさせるカラーリングとなった。前後の扉が片開き、中扉が両開きと言う構造も同一であるが、こちらは側扉の窓ガラスが接着式となっており、その点も従来車とは異なる。走行機器では、新形式のディーゼルエンジンを採用することで、排出される微粒子状物質や窒素酸化物などの減少が図られており、より環境への配慮がなされている他、エンジンブレーキの装備などの新機軸も採用されている(尚、制動方式は電気指令式ブレーキとなっている)。台車は従来車が住友金属製の台車を搭載していたが、メンテナンス性向上を図るべく台車も新潟トランシスで製造されたボルスタレス台車が採用され、従来車との差異の一つとなった。車内はロングシートで基本的なレイアウトはキハ2400形と変わりないが、モケットの色が変わり通常座席が青系、優先座席が赤系のモケットとなっている。この他スタンションポールの取り付けや大型の袖仕切りの設置も行われている。単行でも使用される事から水海道以北の運賃収受型ワンマン運転にも対応し、運賃箱等の必要な機器も取り付けられている。キハ5000形は先んじて2両が製造され、2009年10月に営業運転を開始した。その後2013年には更に仕様変更が加えられた2両が加わり、現在は4両体制となっている。基本的に他の単行車同様に常総線全線で使用されており、取手・守谷〜下館間の直通運転や快速列車にも用いられることがある。

 2012,11,10 水海道


■Variation
 2013年に製造された2次車。こちらはスカート形状やテールライトに仕様変更が生じており、従来車との外観上の差異となっている。車内は基本的に1次車に準じているが、こちらは吊り革の形状が三角形になる等、内装面でも若干のマイナーチェンジが図られている。

 2013,12,21 水海道