6000系
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 1981年に新潟鉄工所で製造された自社発注車両である。1976年に製造された1000系は当時としては珍しい自社発注車であると共にその斬新なデザインが話題を呼んだが、本形式ではその1000系における反省点を踏まえ、更なるサービスアップが図られた車両となった。まず3両固定編成では閑散時等に輸送力過多になることもあるため、本形式では一般的な2両固定編成となっている。また観光輸送も考慮した結果車内はバス用の固定クロスシートとロングシートを掛け合わせたセミクロスシートとなり、ロングシートの多い上信電鉄では異色とも言える内装となった(同時期に導入された250形はロングシートである)。また上信電鉄の車両としては初めて新製時より冷房装置を搭載した。車内チャイムやミュージックホーンも備えているが、これらに関しては基本的には使用されない。以上の設備・機構は1000系には見られないものであり、1000系の斬新さを残しつつ更に飛躍した車両であると言える。尚、前面デザインは1000系から変更されてはいるが、その面影を残す独特なものとなっている。2両が製造されたのみで以降の増備はなく、また以降は西武鉄道の中古車両が導入されるようになったために、2013年に導入された新型車両までは自社発注の車両としては最も新しい存在となっていた。製造当初はストライプ塗装であったが、現在は群馬日野自動車の広告車両となっている為、登場時よりもさらに異彩を放っていると言える。因みに当初特徴的であったセミクロスシートは2005年にロングシートへと変更されている為、現在では見られなくなっている。6000系は1984年と2006年に事故に巻き込まれているものの、事故後は復旧されており、現在に至るまで主力車両の一員として活躍している。

 2013,08,31 高 崎〜南高崎


■Variation
 セミクロスシート時代末期の6000系。当初より群馬日野自動車の広告塗装となっていたが、現在とは若干異なる塗装となっていた。2006年に発生した脱線事故からの復旧を機に塗装の赤い部分が増えている。

 2005,09,10 南高崎〜根小屋★
 2016年12月に外装が大幅に変更された6000系。引き続き群馬日野自動車の全面広告車となっているが、従来と異なり白を基調としたデザインとなっている他、バンパー・排障器は茶色に塗装されている。

 2019,04,21 千 平〜下仁田
2019/04/21