MC2201形
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 1986年登場。同年に廃車となった阪神3300形(1958年製)を4両全車譲り受けたものである。阪神3300形は元々冷房車ながら単独では冷房が使用できなかったが、足回りの換装に際して電源スペースを確保して単独でも冷房を供給できるようになり、当時の京福電鉄では初の冷房車となった。また、電動方向幕を引き続き使用しており、これも初採用となっている。尚、下回りは国鉄101系の廃車発生品を流用する事になり、当時の1101形2101形とは異なり高性能車となっている他、中間扉も埋められておらず引き続き使用可能になっている。前述の通り4両全車が改造され、1988年にはワンマン化改造を追加施工。冷房車であることから4両とも主力車両として活躍した。しかし2001年の正面衝突事故で2201号車が廃車、えちぜん鉄道への経営移管後に2202・2203号車が車両故障からMC6101形へと置き換えられる形で2006年に廃車され、以降はMC2204号車の1両のみが残った。残った同車はその後8年以上に渡り他車に混じって使用されていたが、MC7001形の増備によって置き換えられ、2014年10月にMC1101形と共にさよなら運転を実施、翌11月に廃車解体されており、ここに形式消滅となった。

 2011,08,03 福井口


■Variation
 パンタグラフのついている側は配管がむき出しになっている点が特徴である。尚、パンタグラフは阪神時代と同じく下枠交差型のものを使用している。

 2011,08,03 福井口