2000形
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 2002年登場。特急「ふじやま」に替わる富士急行線における有料特急車両として、前年秋に引退したJR東日本の165系改造ジョイフルトレイン「パノラマエクスプレスアルプス」を譲り受けたものである。車内は種車時代と殆ど変わらず、通常車内には1350mmのシートピッチを誇るリクライニングシートが配置されている他、展望室や個室もそのまま存置されている。尚、乗車時間が比較的短いことから座席のインアームテーブルは封鎖された。塗装はJR時代とは大幅に変わり、富士山をモチーフにしたキャラクターがあしらわれた奇抜なデザインとなった。JR時代は6両編成を基本として運行していたが、車両有効長の関係上、富士急行では3連2本の体制としている。2000形は2002年2月末より「フジサン特急」として営業運転を開始し、それまでの特急「ふじやま」を置き換えて富士急行では一番の主力車両となっている。尚、各車両とも形式のみはグリーン車と同等の扱いとなっているが、特急券以外の追加料金は個室などの例外を除き必要とせず、実際は普通車と同じ扱いとなっている。秩父鉄道から3000系が引退した現在、元165系が現役で営業運転を行う最後の車両となった。近年になって第1編成のパンタグラフがシングルアーム式のものへと変更されるなど後天的な改造を経つつ、2010年代半ばまで尚第一線で活躍した。2014年夏以降に元小田急20000形を改造した新型特急車両が入線することもあり、先んじて第2編成が2014年2月に引退することとなった。残る1編成も2016年に元JR371系が導入されることになったことから、同年2月を以て営業運転を引退した。前述のとおり同車は営業運転に供される最後の元165系でもあり、同車の引退に伴って国鉄153系より続いた「国鉄直流急行型電車」という系譜に終止符が打たれることとなった。引退後は2両が解体されたが、展望室を有する2001号車のみ下吉田駅構内にて静態保存されている。

 2007,04,05 大 月


■Variation
 展望席がないクモロ2200形に関しては、ライトの差異等はあるが165系の面影を比較的よく残している。種別表示幕は一新されており、「フジサン特急」運用時にはJR時代にはなかった特急の文字を掲げて走行する。

 2012,09,26 田野倉〜禾 生
 第2編成は2014年2月を以て現役を退くこととなったが、これを記念し、2013年11月からの3か月弱ではあるがJR時代の「パノラマエクスプレス」塗装に復元して走らせることとなった。塗装の変更だけでなく、愛称表示や車番表記、グリーン車マークなど、ほぼ全てをJR時代の姿に甦らせている点が特徴となっている。尚、クモロ2202号車の種別表示は一時期往年の「急行」表示をすることもあったが、通常の「特急」表示のまま走行することも多い。

 2014,01,03 大 月
 引退後、下吉田駅構内で保存されているクロ2001号車。同車のみ、最晩年に前照灯が白色LEDに換装されており、そのままの状態で保存されている。

 2019,09,01 下吉田

2019/09/01