ハ形
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 ハ形は1923年の専用鉄道開業以降に配備された貨車を種車として、屋根や座席を取り付ける改造が施されたオープン型客車である。JR四国が保有する「しまんトロッコ」等と共に、今もなお現役で活躍する数少ない2軸客車である。1935年から1974年にかけて配備が続いた。このうち圧力計・車掌弁・標識灯が存在する車両がハフ形、ない車両がハ形と分かれている。またハ形、ハフ形の中には、側窓がなく、さながら1000形を小型化した形状のオープン型客車(C車と称する)と、1957年より関西電力の社員輸送用に製造された密閉型の50番台4両(K車と称する)の2種類に分かれており、このうち後者は特別車両のように側扉と側窓がついているため、オープン型客車とは全く異なる外装となっている。C車は当初材質には簡易鋼板や木材が使用されていたが、1986年以降の車体更新の際に大半の車両が1000形に準じた車体へと変更されている。現在も一部車両が廃車となったものの、C車とK車あわせて21両が現存している。元々従業員の輸送を主眼においていたが、1953年に鉄道事業法の適用を受けると観光客輸送も担うようになり、1000形と共にトロッコの代名詞として活躍した。車長が約4.2m、乗車定員が18名と輸送力が少ない為に、後継車両の台頭により一般旅客輸送からは次第に外れ、現在は一般の旅客輸送に使われる事はなく、イベント用途に用いられる他は専ら関西電力の職員輸送や資材輸送を中心に使用されている。なお、本形式のうちハフ9号車は2016年に座席を取り払い、手荷物運搬用の貨車扱いに改造され形式が「ハト形」に改められている。

 2026,09,13 宇奈月


■Variation
 一部の車両については外板が木製のまま存置されている。国内に於いて木製外板を有する客車は殆ど現存例がなく、貴重な存在といえる。

 2026,09,13 宇奈月
 一部のハ形は後年になって側面にアルミサッシが取り付けられた。側扉はないため、乗降もサッシから行うという点が特筆事項である。この形態を有するハ形のうち2両(ハフ26、ハフ27)が、現在ED8号機と共に新黒部駅近くに保存されている。元々黒部市のキャンプ場「どやまらんど明日」の敷地内に保存されていたものが、北陸新幹線の延伸開業を機に移設・整備されたものである。

 2026,09,12 新黒部
 ハ形の中でも異色の存在である密閉型のグループ。K車と呼称され、車両番号はハ50番台に区分されている。外板は鋼製で、アルミサッシの他乗降用の引き戸を備えている他、車内はロングシートとなっており、扉付近に補助椅子も備えている。ハ50番台は4両が配備されており、4両とも2026年時点でも在籍し職員輸送に従事している。

 2026,09,13 宇奈月

2026/09/16