3000形
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 1986年登場。より眺望性を向上させるべくアルナ工機で製造された客車である。車体塗装はそれまでのものから大きく変わり赤と白を基調としたものとなり、以降2500形や2800形にも活かされている。側窓が2000形に比べて位置が低くなり大型化された他、大型のサンルーフも追加されており、それまでの特別車両とは一線を画す車両となった。製造当初、車内はオレンジ色のビニールレザーを用いたボックスシートであったが、後に転換クロスシートへと換装されており、現在のサービス面では「リラックス車」と同等以上となっている。「特別車両」としての扱いとメンテナンスに若干の難点があることからボハ3002号車の1両だけが製造されており、この車両のみ最高グレードの「パノラマ車」という扱いとなっている。増備されることなく唯一の「パノラマ車」として2000形に連結されて活躍していたが、2011年をもって運用を離脱し廃車された。

 2011,07,30 宇奈月