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1993年登場。残存していた7000形初期車両の置き換え用に製造された、富山地方鉄道の軌道線車両としては7000形以来36年ぶり、鉄道線を含めても1979年の14760形以来14年ぶりの自社発注車両である。カルダン駆動方式・VVVFインバータ制御方式を軌道線で初めて採用したほか、登場まだ全国的に採用例の少なかったシングルアームパンタグラフも採用された。車体はヨーロッパ調のデザインとなり、側窓が大型化されたことによりより明るい車内を実現した。ただし当時減少していた輸送事情を鑑み、乗車定員は66名と減少している。一挙に5両が製造され市内線の冷房化100%に大きく貢献したもののそれ以降の増備はなく、7000形の本格的な置き換えは2010年のT100形まで待たれることとなった。
2022,06,17 電鉄富山駅・エスタ前 |