6020系
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 2017年登場。大井町線急行電車の更なる輸送力増強を目的に導入された通勤型車両である。田園都市線に投入される2020系を大井町線仕様とした車両であり、急行専用車であることから4M3Tの7両で1編成を組む。車体デザインは2020系と殆ど同一だが、こちらは帯色が大井町線に合わせてオレンジ色となっている。走行機器類も2020系と殆ど同一で、制御方式はSiC-VVVFインバーター制御を採用し、車両情報管理装置としてINTREROSを採用している点も、2020系と同等となっている。内装はカラースキームを含めて2020系とほぼ同一で、ハイバックシートや空気清浄機「ナノイー」、車内防犯カメラを標準搭載しているが、6020系については当面の増備は行わない計画であることから、扉間・妻面のデジタルサイネージは採用されず、当該箇所は従来通り広告枠が設けられている。6020系は7連2本が製造され、2020系同様2018年3月に営業運転を開始した。その後、2018年12月より大井町線に有料座席指定車両を設定することとなり、デュアルシートの内装となったデハ6320形が再度製造され、同年11月〜12月にかけて6020系に組み込まれた。捻出された既存のデハ6320形は2020系に編入されており、早くも車両の改番が発生することとなった。座席指定車両は「Q-SEAT」と呼称されることになり、夕方ラッシュ時の下り急行においてクロスシートとなる。しばらく7連2本の陣容であったが、2025年からは9000系・9020系の置き換えを目的に、各駅停車用の5連の新造が開始され、同年6月から営業運転に就いている。5連を組む編成は50番台に区分された他、車両番号も5両仕様となっている。既存の編成をベースとしつつ、特に内装においてはマイナーチェンジがなされている。各駅停車用の5連は18本が製造される予定で、9000系・9020系を一掃する計画である。

 2018,05,20 旗の台


■Variation
 Q-SEAT組み込み後の6020系。Q-SEAT車となったデハ6320形はオレンジ色一色のラッピングが施されたため、非常に目立つ存在となっている。前面の7両編成のステッカーが3か所に増えている点も登場時とは異なる点である。なお、Q-SEAT組み込みで捻出された旧来のデハ6320形は2020系に編入され、新造編成に組み込まれた。

 2018,12,09 旗の台
 Q-SEATであるデハ6320形。オレンジ色一色のラッピングで、下部にロゴマークが入れられている。車内は東急では初採用となるデュアルシートで、クロスシート状態の時のみ使用可能なコンセントも搭載されている。通常はロングシート状態だが、2018年12月14日より、平日夜間の長津田行き急行において、有料の座席指定車としてクロスシートの使用が開始される。自社車両による座席指定車の設定は、本車両が初の事例となる。因みに6020系としては2代目デハ6320形のみ総合車両所新津製作所で製造されている。(他の車両は横浜製作所で製造)

 2018,12,09 自由が丘
 2025年に導入された各駅停車用の編成。こちらは編成が5両となり下2桁が50番台に区分された他、中央林間方制御車が「クハ6520形」となり、7連の急行用編成とは区別されている。外装は7連とほぼ同一だが、5連を示すステッカーを掲示している他、ドア横に青いステッカーが貼られている点が異なる点である。また、九品仏駅ででのドアカットに対応している他、将来的なワンマン運転にも対応した(2032年度からワンマン運転実施予定)。内装はロングシートで、つり革が大型化された他手すり形状が改められている。この50番台は5連18本が導入される予定で、9000系・9020系を一掃する。

 2025,07,22 旗の台
2025/07/22