3020系
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 2019年登場。2022年度に予定されている東急・相鉄新横浜線の全通及び東急電鉄と相模鉄道の相互直通運転を見据え、同線への対応のみならず目黒線における既存車両の改造時における予備車確保の目的も兼ねて製造された車両である。基本的には既に投入されている2020系や6020系に準じており、外装はほぼ同一となっているが、こちらは目黒線のラインカラーであるスカイブルーの帯が配されている。3020系が投入される路線は現在のところ基本的にすべての駅にホームドアが完備されていることから、転落防止幌は当初より搭載されていない。また、フルスクリーン式ホームドアを有する南北線も走行することから、非常用ドアコックが既存の目黒線車両と同様に床下に設置されている。2020系や6020系は車体側面に設置されていることから、外観上の違いの一つとなっている。走行機器類は2020系や6020系と殆ど同一で、制御方式はSiC-VVVFインバーター制御を採用し、車両情報管理装置としてINTREROSを採用している。また、目黒線に投入された車両としては初めて制御装置が三菱製となっている。保安装置はATC-P、TASC、ATOと目黒線及び直通する各路線で必要となるものを搭載しているが、将来の相鉄線直通を考慮し、ATS-Pや相鉄用の無線について準備工事がなされている。車内は6020系のロングシート車とほぼ同様のオールロングシートで、デジタルサイネージは設置されていない。3020系は2019年内に8連3本が落成し、同年11月より営業運転を開始した。ただしその時点では目黒線等が8両編成に未対応であることから、試運転の後は中間付随車2両は編成から外されており、長らく長津田検車区に留置されていた。その後各線における8連化対応工事の進捗が進んだことから、2022年4月より8連での営業運転が開始されている。

 2023,05,24 多摩川


■Variation
 営業運転開始直後の3020系。営業運転開始を記念するステッカーが前面に付けられていた。なお、3020系は元々8両で落成したが、中間2両は一旦外され、6両編成で運用に入った。その間、中間車については長津田検車区での留置が続いた。

 2020,02,02 元住吉検車区

2023/05/30