300系
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 1999年登場。老朽化も進み非冷房であった旧型車両を置き換えるべく投入された、軌道線車両としては1964年登場のデハ150形以来実に35年振りの新型車両である。東急ではデハ200形以来の2車体3台車の連接車体であり、ステンレス製車体・VVVFインバーター制御方式・冷房装置を世田谷線の車両として初めて採用した。また、バリアフリー面も考慮されており、車椅子スペースが設けられたほかホームの嵩上げによりステップレスとなるよう設計されている。従来の車両はロングシートであったが、こちらはクロスシート主体となっており、また車椅子スペースも導入されてステップレス車体同様バリアフリーに対応した車両となっている。尚、第6編成までは旧型車両との併存の為に乗降扉にステップを設けていたが、旧型車両置き換え完了に伴い後に撤去されている。合計10本の20両が導入され、これにより2001年までに旧型車両を全て置き換えた。因みに置き換えが完了した2001年にはグローリア賞を受賞している。現在は世田谷線の全車両がこの300系であり、主力車両として活躍している。この300系は編成ごとに車体の色が異なるのが特徴で、見る人の目を楽しませてくれる車両であるといえよう。

 2007,05,16 松 原〜下高井戸


■Variation
 第1編成は、2005年11月まで「サザエさん」をあしらったラッピングが施されていたが、同月より「玉電」時代の塗装に塗り替えられ現在まで至っている。300系の中でも目立つ存在である。なお、基本となる色は「アルプスグリーン」と称する緑色である。

 2007,05,16 松 原〜下高井戸
 第2編成の標準色は、「モーニングブルー」と称する水色となっている。

 2015,07,19 宮の坂
 第3編成の標準色は、「クラシックブルー」と称する濃い青色となっている。

 2015,07,19 宮の坂
 第5編成の標準色は、「チェリーレッド」と称する濃いピンク色となっている。

 2015,07,19 宮の坂
 第6編成の標準色は「レリーフイエロー」と称する黄色となっている。

 2007,05,16 松 原〜下高井戸
 第7編成の標準色は「ブルーイッシュラベンダー」と称する紫である。ホーム嵩上げに目途がついたことから、この編成よりステップは取り付けられずに製造された。

 2007,05,16 松 原〜下高井戸
 第8編成の標準色は「サンシャイン」と称する赤色。どことなく万葉線の車両を連想させる色合いである。

 2015,07,19 宮の坂
 第9編成の標準色は、「バートンオレンジ」と称する濃いオレンジ色となっている。

 2015,07,19 宮の坂
 最終増備の第10編成の基本色はターコイズグリーンとなっている。一時期玉川線開通80周年を記念した花電車となっていたが現在は元に戻っている。

 2008,01,30 山 下