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1956年登場。同年に御茶ノ水〜淡路町・淡路町〜東京と2段階にわけて延伸した丸ノ内線の増備用として製造された車両である。300形のマイナーチェンジ車両という位置付けであり、基本的な外観と、WNカルダン駆動方式を始めとする基本性能は300形に準じているが、こちらは屋根形状がモニタ屋根からシングルルーフへと変更されており、換気口の位置も袖部に移されている。また、製造工法が変更されており、300形と比べて自重は5tも軽減されている。400形は翌年までに38両が製造されたが、車両番号は30両製造された300形からの続番とされており、431号から始まっている。本形式までは両運転台で製造されたが、以降は片運転台の500形・中間電動車の900形の増備に移行したため、丸ノ内線で両運転台を採用した車両は同形式が最後である。登場時は先頭に立って走行することも多かったものの、丸ノ内線の編成が6両編成となると編成の中間に連結されるようになり、後に全車とも中間車として使用されるようになった。ただし、300形の一部が完全中間車化されたのとは対照的に、こちらは完全中間車化された車両は存在しない。このため、02系が導入されると早々に廃車が始まっており、1991年には全車廃車されている。この結果として同形式はブエノスアイレス地下鉄には譲渡されていないが、民間に転売された車両が何両か存在し、このうち454号車が三越で展示発売されるという前代未聞の販促がなされた。この454号車は目黒区の日出幼稚園にて静態保存された後、2013年より千葉県いすみ市の「いすみポッポの丘」に移設されており現在は同地で静態保存されている。
2013,08,03 いすみポッポの丘 |