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1993年登場。元々は有楽町線の列車増発を受けて増備分として製造された車両であり、有楽町線の第2世代車両というべき存在である。同時期に千代田線に導入された06系とほぼ同一設計であり、共に「Gentle&Mild」というコンセプトの元で設計されている。20m4扉のアルミ合金製車体である点はそれまでに製造された05系等と同等であるものの、こちらは屋根が張り上げ屋根となった他前面が傾斜をつけつつ丸みを帯びた形状となり、また前面窓ガラスには大型の曲面ガラスが採用されている。このように同車は柔和な印象とスピード感を兼ねそろえたデザインとなっている点が特徴である。また乗務員室を広くしつつ全長を従来通り抑えたことにより、扉や窓の位置が他の車両とは若干異なる。当時の営団地下鉄の車両としては初めてスカートが取り付けられた。制御方式には06系同様日本の鉄道車両で初めてIGBT-VVVFインバーター制御方式が採用されており、従来車に比べて走行音の低減が図られている。営団地下鉄では同車を皮切りに他路線の車両でも同制御方式が採用されており、早期に普及した事業者として特筆すべき存在となった。車内はオールロングシートで、歓楽街の多い有楽町線を走行することから「上品で活気ある雰囲気」というコンセプトとなり、ピンクベージュを基調とした内装となっている。また袖仕切りの手すりにモケットが張られている他乗降扉も模様のついた化粧板が張られており特徴の一つとなっている。07系はまず1993年に10連2本が落成した後、1994年の有楽町新線開通に合わせて4本が追加増備され、10連6本の陣容となった。これは1本のみの増備で終わった06系と異なる点である。有楽町線だけでなく直通先の東武線や西武線でも活躍したが、副都心線の開通に合わせて小竹向原駅を皮切りに有楽町線の駅ホームにホームドアを導入することが決まり、前述の通り扉の位置が若干異なる07系はホームドアの対応が困難となっていた。その為まず10連4本が5000系置き換えの為に2007年より東西線に転属し、残った2本も最終的に東西線に転属している。尚、第1編成は2008年の一時期千代田線にて営業運転を行っており特筆事項となっている。東西線・千代田線では新05系と同じ濃淡ブルーのラインカラーへと変更されているが、車番は改番されていない。現在は東西線の主力車両の一つとして活躍している。なお、2018年よりB修工事が施工されつつある。
2008,06,06 八千代中央 |