05系
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 1988年登場。老朽化した5000系の置き換えと車両の冷房化を推進すべく製造された、東西線の第2世代車両である。同時期に導入された日比谷線用の03系と類似したアルミ製の通勤型車両であるが、こちらは東西線の路線特性に合わせて20m4扉となった他、優等運用を行う路線であるため前面に傾斜を設けた「く」の字の形状となり、スピード感を表現している。帯色はラインカラーのハイライトブルーをベースとした濃淡2色のブルーの間にホワイトのラインが入ったものとなっている。初期車の制御方式は高周波分巻チョッパ制御方式であり、03系と同じく運転台には車両管理に用いるモニタ装置も採用された。車内はロングシートで、車内案内表示器やドアチャイムは当初より標準装備されている(自動放送装置は2次車より搭載、1次車は後に追加)。05系は増備年度によってマイナーチェンジが施されており、特に1991年に製造された第14編成ではワイドドア車体・GTO-VVVFインバーター制御方式が試作され、1992年に製造された5次車ではワイドドア車体が本格的に採用。更に1993年に製造された6次車では通常車体となるも06系のデザインを取り入れIGBT-VVVFインバーター制御方式となるなど、車体形状は1次車をベースとしつつも種々の大幅な変更が加わっている。この点は05系の大きな特徴ともいえる事項である。1994年までに10連24本が製造された段階で5000系の非冷房車が全廃となったため、この段階で05系の増備は一旦途絶えている。

 1999年以降は残った5000系を完全に置き換えることとなり、更なる05系の増備が開始された。8次車以降のこのグループは形状が従来車とは大幅に変わっており、全体的に丸みを帯びたデザインに改められた他当初よりスカートを設置している。このグループも製造年次によってマイナーチェンジが施されており、特に2002年以降製造された11・12次車では08系との共通設計化がなされて前照灯もHIDとなった他、2004年に製造された13次車では製造工法が大幅に変更され、日立製作所のA-Trainが採用されており内装にも更に変更点が生じている。本来は2007年まで増備が続く予定だったが、当時残っていた5000系は有楽町線からの07系の転属によって置き換えることとなり、05系は2004年までに10連43本という陣容となった。その後1〜4次車は製造から20年がたち更新時期を迎えたが、ラッシュ時輸送が急務となっていた東西線ではワイドドアを導入した新型車両15000系を導入することとなり、第14編成を除いた13本はそれによって置き換えられて2011年までに全車運用を離れ一部はインドネシアに譲渡されている。残る編成は引き続き東西線の主力車両として活躍を続ける計画であり、とりわけ4次車で唯一残った第14編成は2012年にB修繕が施行されており、16000系と同様永久磁石同期電動機を搭載した。更に15000系に置き換えられた編成のうち4本は3両編成に短縮の上でB修繕が施工され、帯色も張り替えられて千代田支線に転属している(尚、東西線用とは異なり制御方式はSiC-VVVFインバーター制御方式となった)。


 2012,07,31 行 徳


■Variation
 1988年〜1991年に製造された初期車は行き先表示器に幕が採用されていた。また1・2次車では車内案内表示器のドットが荒いもので特徴的だった。このグループはワイドドア試作車の第14編成を除いて15000系へと置き換えられており、2011年までに全車運用を離脱している。インドネシアに譲渡された車両の他、3連を組んで車両メーカーへと送られたり一時的に車庫に留置されている編成も存在したが、一部は千代田支線へと転属することとなり、修繕工事を施工の上で転属した。

 2008,02,21 八千代中央
 東西線で余剰となった初期車編成のうち4本は、編成を3両に短縮の上で千代田支線に転属された。転属に際してはB修が施工されており、ATOによる自動運転及びワンマン運転に対応した他、行き先表示はフルカラーLEDへと改められた。内装はカラースキームが千代田線の16000系に準じたものに改められ、LCD車内案内表示器も設置される等16000系と遜色ないものになった。制御方式もSiC-VVVFインバーター制御方式へと変わっており、前述したATOへの対応にあわせ主幹制御器はワンハンドルマスコンハンドルへと換装された。またラインカラーは千代田線仕様のものに変更され、1区間の折り返しに用いられることから側面の行き先表示器は使用を停止した。千代田線の05系は2014年4月に営業運転を開始し、1ヶ月後には既存の車両を全て置き換えた。現在の千代田支線は05系の独擅場となっており、同区間の主力車両として使用されている。また、新木場に新設された訓練センターにおける訓練車の位置づけも兼ねており、運用に就かない1編成が主に充当される。

 2014,05,31 綾 瀬
 1992年に製造された5次車ではワイドドアが本格的に採用されており、乗務員室後部の扉を除いて幅が1800mmとなっている。また表示器類は全てLEDとなったため印象が若干変わっている。因みに第14編成ではGTO-VVVFインバーター制御方式が試作されたが、こちらは従来車と同じ高周波分巻チョッパ制御方式が採用された。このグループは10連4本のみの陣容であり比較的少数派となっている。

 2014,05,18 行 徳
 B修工事が施工された東西線05系。2012年より、ワイドドアを搭載する4次車の第14編成から5次車全編成に対し施工された。東西線用のB修施工車ではスカートが新設された他、ラインが新05系に合わせた濃淡ブルーのものとなっている。行き先表示器のフルカラーLED化は千代田線用のものと同じだが、こちらは側面の表示器も換装されている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式となり、16000系と同じく主電動機にPMSMが採用された。また、運転台は左手ワンハンドルマスコンハンドルに変更されており、15000系に合わせられている。車内は床材・化粧板の貼り換えの他大型袖仕切りの増設、車内案内表示器の17インチ液晶表示器への換装など、当時最新の15000系をもしのぐ程のアコモデーションとなった。このように内外装ともに大幅なイメージチェンジが図られ、今日も主力車両の一翼として活躍が続いている。

 2017,05,27 行 徳
 1993年に製造された6次車からは制御方式がIGBT-VVVFインバーター制御方式に変更された他、側扉は全て従来通りの幅1300mmとなっている。ただし側面などは06系に合わせた形状に変更されており、更に貫通扉の幅拡大、床面高さの減少等よりバリアフリーへと適応している他座席の掛け幅も拡大されており、細かな点でサービス向上が図られている。このグループのうち1994年に製造された第24編成(7次車)は「アルミリサイクルカー」と称されており、廃車された5000系アルミ車の鋼材を車内の部品に採用していることが特徴となっている。この編成のみ識別の為に専用のマークが前面・側面に貼り付けられており、数ある05系の中でも異彩を放つ編成となっている。

 2012,07,31 行 徳
 1999年以降に製造された8次車からは大きくデザインが変わり、「新05系」「05N系」と従来車とは分けて称されることも多い。外装だけでなく、車内も袖仕切り形状の変更や片持ち式バケットシートの採用など大きく変更されている。尚、このグループから濃淡ブルーの帯のうち濃い方が更に濃くなっており、従来車でもB修施行車が同配色に変更されている。新05系と称されるグループのうち、2001年に製造された10次車までは、菱形パンタグラフ5基・ハロゲンランプ、2レベルIPM-VVVFインバーター制御方式等共通点が多い。尚、このグループまでは当初他社線では車内案内表示器による案内や自動放送を行っていなかったが、8次車以降は後に対応している。

 2008,09,07 阿佐ヶ谷
 2003年〜2004年に増備された12次車。営団地下鉄時代最後に製造されたグループである。2002年製の11次車以降は同時期に製造された08系をベースに改良が加えられており、前照灯がHID、集電装置がシングルアームパンタグラフ3基配置に改められた。尚、現在新05系では種別・行き先表示器のフルカラーLED化が漸次施工されつつある。

 2017,05,27 行 徳
 最終増備車の13次車。東葉高速2000系と共通設計されており、同車より日立製作所製のA-Trainとなり、車体はダブルスキン構造となっている。また内装材から合成樹脂が配され万一の火災に備えるなど、従来車に比べて事故対策を徹底させている点が特徴となっている。因みにこの13次車のみ車内の案内表示器が千鳥配置となっており、配置されなかった箇所には扉開閉案内が付けられている。

 2012,07,31 行 徳
2019/09/04