花100形
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 花100形は2011年の都営交通(前身の東京市営時代を含む)100周年を記念して荒川線に花電車を走らせることとなり、花電車専用車両として導入されたものである。折しも8800形への置き換えで7500形が余剰となっており、このうち7510号車を種車に京王重機により改造が施された。前面は7500形時代と変わっていないものの、側面の鋼体及び内装は全て撤去され、装飾用の荷台となった。塗装は白一色に改められている。旧来の冷房装置は撤去されたため、代替で乗務員室用にスポットクーラーを新設した。また集電装置はシングルアームパンタグラフに換装され、屋根上に設置されていた補助電源装置は床上に移設されており、装飾を施した際の電源にもあてがわれる。なお、走行機器類は7500形のものを活用しており、抵抗制御方式、釣り掛け駆動のままとなっている。花100形は2011年3月に落成し、本来は6月に記念の花電車が運行される予定であったが、東日本大震災の影響で延期され、10月にお披露目運行された。以降は時折イベント等で走行する他は荒川車庫で留置されていたが、2018年度を以て退役することとなった。これにより稼働状態で残る7500形由来の車両は全て引退する。

 2018,10,21 荒川車庫