5300形
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 1991年に登場。非冷房かつ老朽化の進んでいた5000形の置き換えと北総開発鉄道二期線開通に伴う輸送力増強を目的に製造された。同時期に製造された12-000形同様アルミ合金製で、白を基調に赤と茶色のラインが配されたカラーリングとなっている。。また、直通他社に先駆けて種別・行き先表示器にLEDを採用した点も12-000形と共通する。車内の扉鴨居部には当初地図式案内表示器とLED案内表示器が千鳥配置されていたが、1998年の浅草線内優等列車の運用開始に伴い地図式案内表示器は使用停止となり現在は撤去されている。5300形は1995年までに5200番台以外の5000形を全て置き換え、1997年までに8連27本の216両が製造された。尚、通常の5300形の設計最高速度は120km/hであるが、最終増備車は京急線内における快特運転を見越して設計最高速度が130km/hとなるよう電装品の強化が図られている。運用範囲は先代の5000形よりも拡大しており、都営浅草線の他にも京急線三崎口や京成線成田、北総線の印旛日本医大など至る所で見ることの出来る車両である。尚、印旛日本医大より先の成田スカイアクセス線には乗り入れない。長年に渡り浅草線の主力車両として活躍してきた5300形だが、初期車製造から四半世紀を超えており、2018年より後継の5500形によって順次置き換えられることとなった。2021年10月の時点で既に5320編成の1本まで減っており、この編成は5500形へのデジタルSR無線機追設工事の予備車両扱いとして他の編成より1年以上も遅くまで残存したが、2023年2月を以て運用を離脱しており、これにより同形式は全て現役を退いている。

 2007,05,27 京成高砂


■Variation
 5300形のうち、後期に製造された車両に関してはスカート形状が変更され、初期車に比べて長くなっている。

 2008,02,28 新馬場
 1997年に製造された5327F。この編成のみ設計最高速度が130km/hとなり京急線での120km/h運転に対応しているが、他車と共通運用のためその機会には恵まれず、5500形への置き換えにより、2019年7月という比較的早期に廃車された。

 2009,06,14 京成高砂

編成写真


2023/03/21