320形
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 2017年登場。乗客の増加に伴う輸送力増強を目的に導入された車両であり、新潟トランシスにて製造された。同様の目的で導入された車両としては既にアルミ製の330形が導入されていたが、製造所が新潟トランシスとなったことで330形とは異なる軽量ステンレス製の車両となり、形式も320形と分けられている。軽量ステンレス製の車体は開業時からの300形と同じだが、こちらは部分的にアルミ材を用いるなど、軽量化が図られている。これにより編成全体の重量は300形と比べ6t以上軽減されており、懸案事項であった内装のロングシート化が実現している。外装は300形や330形とは全く異なり、前面形状はよりスピード感を強調したものとなり、イメージカラーにエメラルドグリーンを用いると共に前面、側窓周辺を黒く塗装することで、爽やかかつ精悍な印象を与えるデザインに仕上がった。なお、乗降の円滑化を図るため、側扉は330形に次いで両開き扉が採用されている。走行機器類は基本的に既存形式に準じており、制御方式はIGBT-VVVFインバーターを用いたCI制御となっている。前述のとおり車内は前頭部を除いてオールロングシートであり、セミクロスシートの300形に比べ乗車定員が増加している。カラースキームは他の車両とは異なり青系を基調としたものとなっている。扉鴨居部に千鳥配置された液晶表示器やLED室内灯は330形に引き続き採用されているが、ハイバックシートは採用されていない。この320形は、2017年5月に営業運転を開始した。現在のところ1本の陣容で他車に混ざり使用されているが、他編成とは大きく異なるデザインのため、非常に目を引く存在となっている。

 2018,08,27 西日暮里
2018/08/27