C12形
トップページ鉄道写真図鑑真岡鐵道>C12形
 JR真岡線の路線転換を受けて1988年に開業した真岡鐵道では、沿線活性化・観光振興の起爆剤として、1994年3月より芳賀地区広域行政事務組合と茨城県下館市の援助を受けてSLもおか号の運転を開始した。その運転に合わせ、牽引役の蒸気機関車として白羽の矢が立ったのがこのC12形66号機である。66号機は1933年に日立製作所で製造された機関車で、当初は鹿児島機関区に配置されたがその後は主に東北・信州にて活躍し、特に国鉄時代の過半数は上諏訪機関区に配属されて中央線系統で使用された。同機は1972年に廃車され、廃車からしばらくの間は福島県川俣町に静態保存されており(尚、同地での保存にあたっては今は亡き国鉄川俣線を自走している)、その為に「川俣号」という愛称が付けられている。復元は川俣町の保存場所から一旦真岡駅を経てJR東日本の大宮工場へ陸送され同地で施行されたが、その際に腐食の進んだ機器の交換(同形機発生品を流用)や、JR線上での営業運転もにらんでATS-Sn装置も整備されている。運転開始からしばらくは同機のみでSL運転にあたっていたが、1998年より新たに動態復元されたC11形325号機も牽引に加わり現在は2両体制となっている。しばしばJR東日本に借り出されるC11形と異なりこちらは基本的に真岡線内で使用されているが、1998年には連続テレビ小説撮影の為にJR北海道に貸し出され、留萌本線を走行した経歴も持つ。大井川鉄道のC12形が保存運転を取りやめている現在、数ある動態保存蒸機の中でも本線上を自走できる唯一のC12形であり、その点貴重な存在となっている。

 2012,11,03 下 館