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2020年登場。東武鉄道と東京メトロでは、2020年6月より伊勢崎線と日比谷線を直通する座席指定のライナー列車「THライナー」を運行することとなり、同列車に対応したデュアルシート車両として製造された車両が70090系である。既に日比谷線直通列車として使用している70000系をベースとしており、車体デザインや走行機器類は同形式とほぼ同一となっているが、こちらの外装はイノベーションレッドとピュアブラックの2色を用いながらも、70000系に比べ黒色を強調したデザインとなっている。車内は前述のとおり車端部を除きデュアルシートとなっており、「THライナー」使用時は転換クロスシート、それ以外の列車に使用される時はロングシートに切り替えられる。車端部はハイバック式のロングシートとなっている他、車椅子スペースやフリースペースも設けられている。既にデュアルシートを導入している50090系に類似しているが、こちらは座席モケットが70000系と同じ「エナジードット」柄が入った臙脂色、座席カバーが濃い灰色となり落ち着いた配色となっている。デュアルシートには小ぶりながら可動式の肘掛けが設けられた他、クロスシート状態では荷物用フックやドリンクホルダーも使用できる。また、各座席、車椅子スペースにはコンセントが設置され(ライナーでのみ使用可能)、更に車内案内表示器は既存の70000系同様LCDが各扉上に3基設けられ、車椅子スペースにはモケット張りの腰当ても備えられるなど、50090系よりもアコモデーションは向上している。70090系は先行して2020年3月より日比谷線直通の普通列車として運行を開始した。2020年中に8連4本が製造され、「THライナー」の運転開始に備える。なお、「THライナー」は日比谷線直通列車として初めて久喜発着となり、上りは恵比寿行き、下りは霞ヶ関始発として運転される。
2020,03,20 東武動物公園 |