20400系
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 70000系の台頭により本来の活躍場所であった日比谷線直通運用から撤退した20000系列を種車に、栃木周辺のローカル輸送に用いるための改造を施したグループである。車体は種車同様18m級の軽量ステンレス車体で、デザインも種車をベースとしているが、外装はそれまでのマルーンではなく「SL大樹」をイメージした紺色が前面と側面に配され、さらに前面は警戒色の黄色を追加した2色帯となった。黄色ラインは扉位置の視認性向上のため、側扉付近にも配されている。前照灯・尾灯は新規品に換装されたほか、下部には新たに排障器が設置され、種別・行き先表示器はフルカラーLEDのものに換装された。後述のとおり制御方式の大きな変更はないが、ワンマン運転に対応すると共に運転台は一新され、主幹制御器が左手操作式のワンハンドルマスコンハンドルに換装された他、モニタ装置に新たに「Synaptra」が採用されている。内装は10000系列のリニューアル車に準じたものに変更されており、座席のバケットシート化や大型袖仕切り・扉鴨居部への液晶表示器の設置等がなされている。また一部車両では車端部にフリースペースも設けられている。本系列では座席モケットが70000系のものに準じた茶色系のものが採用されたほか、東武鉄道の通勤型車両としては初めて扉開閉用の押しボタンが新設されている。更に空調装置も換装されているため、総じて冷暖房効率の向上が図られている。本グループは種車の違いから大きく4種類に分けられる。具体的には全て元20070系で占められる20410番台、元20000系の先頭車と元20070系の中間車で占められる20420番台、全て元20050系で占められる20430番台、元20000系の先頭車と元20050系の中間車で占められる20440番台となる。このうち20430番台では5扉車の3扉への改造という他番台に比べ大規模な改造が施工される。何れも制御装置はGTO-VVVFインバーター制御方式で、この点は種車からの違いはない。なお、電機子チョッパ制御方式の20000系中間車については転用されずこのまま廃車されることとなった。本グループは第1陣が2018年9月より宇都宮線と日光線の一部列車(南栗橋〜新栃木間)で営業運転を開始し、同時に宇都宮線では押しボタンの使用を開始した。2019年までに宇都宮線の普通列車は全て本グループによる運転となった他、同年より南栗橋〜新栃木間の普通列車も10000系列に変わり本グループの導入が進んでいる。2020年6月のダイヤ改正からは基本的に南栗橋〜東武宇都宮間は本系列による直通運転となった他、同年11月より日光線新栃木以北の一部列車にも導入されるなど活躍範囲が更に広まりつつある。この投入に伴い、8000系や6050系等を淘汰する計画となっている。

 2019,01,19 新栃木


■Variation
 20400系は種車の組み合わせから4種類の番台に区分される。このうち20420番台は、元20000系の先頭車と元20070系の中間車から組成されたグループであり、先頭車と中間車でやや車体形状が異なっている。中間車がいずれも20070系からの転用であるため、補助電源装置の素子はIGBTとなっている。元々20070系自体3編成しか在籍していない車両であることから、20410番台、20420番台いずれも3編成の陣容となっている。

 2019,01,19 新栃木
 20430番台は全車20050系を種車としている。走行機器類も基本的に流用しており、20410番台、20420番台とは異なり補助電源装置の素子はGTOとなっている。このうち両制御車は5扉車から改造されており、一部扉を埋めて3扉に改められている。埋められた扉の部分にも座席が配置されているが、窓割が他の車両とは異なるため外観、内装ともに容易に見分けがつく。本番台の導入により、従前10000系列が運用されていた南栗橋〜新栃木間の普通列車にも順次本系列が導入されることになった。

 2020,03,20 栃 木
 20440番台は20000系の先頭車と20050系の中間車両が種車となっている。このうち東武日光方2両目(モハ23430形)のみ5扉車からの改造となっており、20430番台の制御車と同様一部扉が埋められた3扉車体となっている。20430番台・20440番台は各8編成が投入される予定である。

 2020,03,20 栃 木
2020/12/27