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2021年登場。20000系に引き続き、東急線への直通を主眼として製造された車両である。20000系の8両編成版という位置づけの車両であり、4M4Tの8両編成で製造された点を除いて、車両の内外装や走行機器類、車両性能は基本的に20000系に準拠している。こちらは東急目黒線系統への直通運転を主眼としており、直通先の路線に存在するフルスクリーン型のホームドアに対応すべく非常用ドアコックの位置が車両の両端部から片側の端部及び車体中央の床部へと変更されているという点や、ATO車上子の設置位置が目黒線用の位置に併せられている点、一部車両におけるフリースペースの位置が20000系とは異なっており、このような仕様変更から形式が分けられている。21000系は2021年6月より順次落成し、9月より営業運転を開始した。同型の20000系同様、製造は全車とも日立製作所が担っている。当初は20000系同様相鉄線内での運用に充当されているが、同じく2021年9月には直通運転に先んじて第1編成が長津田まで甲種輸送されて東急に貸し出されている。その後長津田から元住吉まで自走で回送されたことで、現在の東急線(営業路線)を初めて自走した相鉄車両となった。その後同編成は志村車両研修場(都営地下鉄)、浦和美園車両基地(埼玉高速鉄道)にも貸し出されており、これらの線区にも相鉄車として初めて入線している(その後綾瀬経由で厚木に返却されている)。21000系は8連9本が製造される予定で、20000系10連7本と本系列8連9本の陣容で、2023年3月の東急直通に備える。
2021,12,16 天王町 |