TH9200形
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 TH9200形は2002年に新潟鐵工所にて製造された車両である。同時期に製造されていたTH2100形の同型車両で、車体デザインや走行性能はTH2100形と同一だが、こちらはイベント対応車両として製造されているのが特徴である。また本車製造に際しては日本宝くじ協会の助成金が活用されているため、「宝くじ号」と称されるほか、形式の「92」も「くじ」に由来する。製造当初の外装は白地を基調にTH2100形で採用された3色(オレンジ、緑、青)を大胆にあしらったもので、本形式独自のものであった。車内は全て転換クロスシートとなっており、2人掛けを基本としつつ、配管の関係で1人掛けとなっている箇所がある。各座席にはドリンクホルダー付きの小テーブルが備え付けられている。また、蛍光灯にカバーが取り付けられていたり、カラオケ設備を搭載したりするなど、TH2100形にはない設備を備え、イベント対応車両に相応しいアコモデーションとなっている。なお、平時は通常運用に投入されるため、ワンマン運転用の機器類は標準で備えている。なお、TH2100形と同様トイレは設けられていない。TH9200形はその用途ゆえ1両のみの陣容であり、通常時はTH2100形に交じり一般列車に使用されている。なお、2021年からは引退したTH3000形に代わり、2代目マリメッコ列車「Newスローライフトレイン」に改められることになり、外装を「ヘリテージブルー」を基調としたものに変更した他、カーテンとヘッドレストカバーをフィンランドは「マリメッコ」の生地で作られたものに取り換えている。

 2023,03,12 天竜二俣


2023/03/19