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元々は1965年に製造された松本電鉄のED40形であり、東京電力のダム建設に際し資材輸送用に使用された機関車である。当時製造されていた国鉄の電気機関車に通じる近代的なデッキ付きの箱型車体で、前面窓は平面窓を組み合わせてパノラミックウインドウと同じようなデザインとなっている。当初より他社への転用をにらんで複電圧仕様で落成しており750V・1500Vのどちらの電圧でも使用することができる。更に重連総括機能も搭載されているが、岳南鉄道移籍後は使用されていない。2両が製造されそれぞれED402・ED403と車号が付けられた。尚、従来から在籍しているED30形との連番でつけられた為1号機は存在しない。ダムの工事が終わると同車は余剰となり、1971年に岳南鉄道に移籍して従来からいる機関車を置き換えた。以来岳南鉄道では2012年の貨物輸送終了まで貨物機の主力車両として使用されていた。2両とも車籍は岳南電車に引き継がれたが、ED403はED50形と共に2015年3月で車籍が抜かれ、ED402もイベントでの展示もあったが基本的には岳南富士岡駅構内で留置されていた。2021年に2両とも再整備が施され、元々留置されていた箇所を活用した鉄道公園「がくてつ機関車ひろば」で静態保存されている。
2008,03,18 比 奈 |