SKR400形
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 2015年登場。SKR300形の置き換えを目的に導入された車両で、信楽高原鐵道では14年ぶりの新造車である。新潟トランシスで製造された「NDC」シリーズの一車両で、近年他の第3セクター鉄道に導入されている車両と同型の、全長18.5m車体の大型車両である(それまでの車両は最大15.5mで、車長は3m拡大している)。特に灯具配置はくま川鉄道に導入されたKT-500形に類似している。外装はそれまでの車両には見られない、信楽焼や紅葉をイメージした茶色を基調とし、金色の帯が配されたものである。信楽高原鐵道の車両としては初めて車両情報制御装置TICSが導入されており、一連の車両情報を電子制御で管理できるようになった。これに伴いブレーキ方式は電気指令式となり、応答性・安全性の向上が図られている。なお、路線の大半が勾配であるという特性から、砂撒き装置も備えている。機関出力は従来車両よりも上がり、330PSとなっている。車内はオールロングシートで、優先席以外のモケット・化粧板は茶系でまとめられている他、床はフローリング調となっており、総じて暖色系にまとめられている(優先席のみモケットは青系)。走行距離が短いことから、トイレは設けられていない。前述のとおりブレーキ方式の違いから既存形式とは併結できず、登場当初は専ら単独で運用されたが、2016年のSKR500形登場後は、同車を併結した2連での走行もみられる。

 2018,02,10 信 楽
2016/10/13