SKR310形
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 SKR310形は2001年に登場した気動車である。1995年に導入されたSKR300形とは異なり、こちらは1987年の開業時から使用されてきたSKR201・203号車の置き換えを目的に導入されている。車体形状は既に導入されていたSKR300形に準じており、富士重工で製造された全長15.5m級の所謂「LE-DC」の一車両である。SKR300形で導入されたオイルダンパーや車内への車椅子スペースの設置等、SKR300形で採用された特徴もそのまま受け継いでいるが、同車ではエンジンが出力295PSのものとなり既存車両に比べて出力が向上している他、保安ブレーキの二重化が行われており、より安全対策が強化されている。なお、制動方式は従来通りであり、既存車両との併結も行える。また、外装もSKR300形と同じく白を基調にライトグリーンの帯が配されたものとなっている。前述の車椅子スペースも含め、車内はセミクロスシートとなっておりレイアウトはSKR300形とほぼ同一となっている。同形式は2002年までに2両が製造され、同数のSKR200形を置き換えている。現在の信楽高原鐵道では唯一複数両数が在籍している形式でもあり、新型車両の登場した現在でも主力車として活躍している。なお、2016年現在は2両とも塗装が変更されており、白と青を基調にイラストが描かれたものに改められている。

 2008,08,05 貴生川


■Variation
 2017年にフルラッピングが施されたSKR310形。「SHINOBI-TRAIN」という名前で、甲賀忍者と「たぬき」をイメージしたデザインとなっている。SKR311号車が緑系、SKR312号車が紫系となっている。なお、同様のラッピングはJR草津線を走る113系1本にも施されており、それぞれ注目を集めている。

 2018,02,10 信 楽
2018/03/20