チ10形
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 チ10形はそれまで使用されていた長物車を置き換える目的で、2008年に導入された荷重6.25tのボギー長物車であり、2両が彦根工場での改造により導入されている。本車両は元々500系505F、つまり旅客電車を出自としており、車体解体後の台枠以下をそのまま流用している。500系が晩年電気指令式ブレーキを採用していたため、制動方式はそのまま電気指令式ブレーキとなり、台車も種車が搭載していた空気バネ台車をそのまま搭載するという異色の貨車である。なお、本形式導入時点で貨車の牽引車両は電気指令式ブレーキを備える220形となっているため、既存のブレーキ方式をそのまま活用できるようになっている。本形式はレール輸送を目的としており、台枠上にレール用受台と、レール着脱の際に用いられるチェーンブロック、可動式クレーンが備えられている。また、台枠の下部には強度維持のための補強材が取り付けられている。通常時は他の事業用貨車と共に彦根駅構内に留置されており、レール輸送がある時には220形の牽引でレール輸送を担う。

 2019,07,15 彦 根


2021/02/11