9000形
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 2014年登場。開業時から使用されていた7000形を置き換えるために導入された、東豊線の第2世代車両である。車体は軽量アルミ合金製で、塗装は7000形の後期車に準じ、オフホワイトを基調に扉・新設されたスカート部分がラインカラーであるスカイブルーに塗装されたものとなっている。デザインコンセプトは「爽やかでシンプルなデザインとし、親しみがもてる」であり、これを元に職員と沿線の大学生による意見交換も行われている。前面形状は7000形と比べて曲線を多用し、柔和な印象となった。前照灯へのLED灯の採用及び側面へのLEDの行き先表示器が設置は、東豊線のみならず札幌市営地下鉄では初の導入となっている。制御方式はIGBT-VVVFインバーター制御方式で、この点は南北線の5000形や東西線の8000形と同様だが、こちらは製造コスト削減の観点から、台車については廃車された6000形や7000形のものが流用されている。車内は片持ち式ロングシートが展開し、オレンジ色のモケット等暖色系にまとめられている。車内案内表示器は5000形後期車に引き続き17インチサイズのLCDが取り付けられている。従来の車両と比べ、袖仕切りの大型化や吊り革の増設がなされている他、車内照明は全てLED灯に統一されており、サービス向上の他省電力化に寄与している。なお、他の地下鉄車両と同様、荷物棚や冷房装置は設置されておらず、同時期に製造された車両としては非常に珍しい非冷房車となっている。9000形は2015年5月に営業運転を開始し、翌年までに4連20本の陣容となり7000形を全て置き換えた。現在の東豊線は9000形の独擅場であり、主力車両として活躍している。尚、9000形導入完了後の2017年4月より、東豊線は全線でワンマン運転が開始されている。

 2016,01,09 栄 町