ワフ50形
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 ワフ50形は、セメントのバラ積み輸送の台頭で余剰となったスム4000形を種車に、1979年に2軸緩急車へと改造した車両で、同年中に9両が日本車輌にて改造されている。改造に伴い車掌室及び乗降用のデッキが新設されているが、この手の緩急車としては車掌室が広めに取られており、側窓が2つ備えられている点もあまり見られない特徴と言える。また、車掌室スペースには中央に石油ストーブが備えられている他、デッキ部に手ブレーキ用のハンドルが備えられた。尚、緩急車への改造時期が比較的新しいこともあり、車掌室内の照明は蛍光灯となっている。それまで使用されていた木造のワフ40形や、鋼製車体ながら走り装置の古いワフ30形を置き換える目的で改造された車両ではあるが、車掌室連結の貨物列車減少のあおりを受けて、同車が置き換えるはずだった他の有蓋緩急車と共に一斉に廃車されており、ワフ50形が貨物列車に使用された期間はごくわずかとなってしまった。現在はトップナンバーの1両のみが、三峰口の秩父鉄道車両公園に静態保存されている。

 2013,03,07 秩父鉄道車両公園


■Variation
 ワフ51号車の羽生方。こちらはスム4000形と殆ど変らない姿であるが、こちら側にも尾灯が付けられている。

 2013,03,07 秩父鉄道車両公園