1000系
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 1986年登場。釣り掛け駆動で下回りの老朽化が進んでいた100形と800系(元小田急1800系)の置き換え用に導入された車両で、国鉄及びJR東日本で廃車になった101系を譲り受けたものであり、国鉄の所謂新性能電車としては最初に譲渡された存在である。譲渡に際しては3連に組成されており、塗装が黄色地に茶帯が巻かれた当時の秩父鉄道標準塗装へと変更された他、パンタグラフやマスコンハンドル、側扉の換装、手小荷物輸送を考慮し最前部ドア付近にアコーディオンカーテンを設置するなどしたが、それ以外は特段の大きな改造もなく投入されている。尚、101系には冷房改造車も存在したが、秩父鉄道に譲渡された車両は全車非冷房で、そのまま使用が開始された。1989年までに3連12本が増備され、その時点で秩父鉄道の釣り掛け駆動車を一掃している。その後1994年より埼玉県の助成を受けて冷房化が開始されたが、費用の観点から先頭車のみに分散型冷房装置が搭載され、中間車は非冷房のまま存置されるという独特な形態となった。尚、この冷房化に合わせてパンタグラフの増設や冷房用SIVの設置等各種後天的な改造も施された。更に冷房化と前後して塗装が白ベースのものに変更され、現在の姿に近づいている。更に1999年のワンマン運転開始に伴い対応改造が同年までに施され、それによりドアチャイムの追加設置もなされた。譲渡から四半世紀近く現役、国鉄時代を含めると50年前後という長い期間活躍しており、また秩父鉄道では最も本数の多い車両であったため、長年にわたり通勤型車両の主力として活躍してきた。近年も優先席付近の吊り革がオレンジのものに換装される等しているが、寄る年波には逆らい難いものがあり、2009年以降東急電鉄からの譲渡車両によって順次置き換えられていくこととなった。尚、それに先立つ2007年より、鉄道博物館の開館を記念して国鉄時代や秩父鉄道の旧塗装に塗装変更される車両も現れている。2013年初頭には3本が在籍していたが、順々に置き換えは進み、2014年3月に最後の1本が営業運転を終えた。これにより旧国鉄最初の高性能車である101系は完全に営業線上から姿を消すこととなった。

 2008,08,16 持 田〜熊 谷


■Variation
 1000系は殆どの編成で101系0番台が種車となっているが、唯一この第6編成のみ武蔵野線用に不燃化対策がなされた1000番台が種車となっている。元をただせば他の0番台よりも古く、101系の旧称であるモハ90形として製造された由緒ある車両である。モハ90形を称していた車両として唯一の生き残りであり、非常に貴重な存在であったが2009年の7000系入線にあたっては真っ先に廃車されている。

 2008,08,16 持 田〜熊 谷
 2007年の鉄道博物館開館に伴い、開館記念として国鉄時代に纏っていた塗装に塗り替えられた1000系。第1弾として復刻した、中央線や武蔵野線でお馴染みだったこのオレンジバーミリオン塗装は当初第11編成に塗装された。現在この編成は廃車となっているが、同編成廃車の後に第3編成が同じくオレンジバーミリオンに塗り替えられている。

 2008,08,16 持 田〜熊 谷
 京浜東北線でお馴染みだったスカイブルー塗装を纏う第1編成。ただし101系自体は京浜東北線には一時的に配置されていたに過ぎず、スカイブルー塗装の101系は全体の歴史を通じてもごく僅かな期間しか見られなかったものである。この編成は現在も現役で使用されている。

 2008,08,16 持 田〜熊 谷
 総武線や南武線でお馴染みだったカナリアイエロー塗装を纏う第12編成。こちらは2010年末を以て廃車されている。この他関西本線塗装としてウグイス色を基調に前面に黄色の警戒帯が配された編成も存在していたが、こちらも現在は廃車されている。

 2008,12,14 御花畑
 秩父鉄道入線時の塗装に塗り替えられた第7編成。黄色をベースに茶色の帯が巻かれ、前面に「秩父鉄道」と表記されたこの塗装は、昭和末期〜平成初期の秩父鉄道標準塗装として1000系・3000系以外の車両にも採用されていた。この編成は2012年12月に現役を引退している。尚、この他には更に1世代前の塗装に塗られた編成も存在していたが、そちらは既に廃車されている。

 2012,11,03 熊 谷