200系
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 2015年登場。それまでニュートラム南港ポートタウン線で使用されてきた100A系の置き換えを目的に導入された車両である。100A系が製造された新潟鐵工所の業務を引き継いだ新潟トランシスにより製造された。車体はビードレスの軽量ステンレス製車体(前頭部はFRP製)となり、前頭部のデザインは「公園を遊びまわる子供」をモチーフにし、前照灯・尾灯の形状が笑顔に見えるようになっている他、排障器にはえくぼをイメージした穴が開けられるなど、親しみやすいデザインとなった。また、外装は大阪市交通局の車両として初めて編成により異なる配色となり、見る人や乗る人が楽しめるよう工夫されている。制御方式はニュートラムでは初めてとなるCI制御方式となり、消費電力量は従来車に比べて40%の削減となった。電装品は基本的に東洋電機にて製造されている。車内はロングシートと1人掛けクロスシートが混在したセミクロスシートとなっており、通路幅はオールロングシートであった100A系に比べて拡大している。妻面と床、更に取っ手部分の配色は号車によって異なっており、住之江公園方2両は公園の草木をイメージした黄緑色、コスモスクエア方2両は桜をイメージしたピンク色となっている。床面の高さは100A系に比べて30o低減されており、ホームとの段差が削減された。車内照明はLED灯となり、天井のみならず座席下にも設置された。何れの車両にも扉鴨居部には液晶式の車内案内表示器、妻面には情報発信表示装置が取り付けられている。200系の第1編成は2015年8月に南港検車区に搬入され、1年近くに渡る習熟運転を経て2016年6月に営業運転を開始した。以降ハイペースで増備が進み、2019年2月までに20本が出揃い翌月までに100A系を全て一掃し、本系列の独擅場となった。なお、当初より第13編成は欠番となっており、最終増備車は第21編成となっている。なお、第2編成からは正面窓形状が拡大された他(後に第1編成もあわせられる)、第8編成からは座席下のLED灯の向きが変更になるなど微妙なマイナーチェンジがなされている。ニュートラムの新たな主力車両として、活躍が続いている。

 2016,12,31 ポートタウン東


■Variation
 200系は編成により果物や植物、動物をモチーフとした外装となり、ニュートラムを見たり乗ったりした人が楽しめるよう1編成ずつ異なった外観となっている。第2編成は「ピーチ」をモチーフとしたピンク色を基調とした。

 2016,12,31 ポートタウン東
 第7編成は「アップル」をモチーフとした赤色基調の外装となっている。なお、2018年4月の民営化に際し、正面につけられていたニュートラムのシンボルマークは新生「Osaka Metro」のシンボルマークに改められている。

 2019,05,04 ポートタウン東
 2018年9月に落成した第19編成からは動物をイメージした外装となり、他の編成とは一線を画している。第19編成はジャイアントパンダを模した外装となり、上部のコーナーは耳を模して黒くなっている。

 2019,05,04 ポートタウン東
 第20編成はレッサーパンダを模した外装となり、こちらも上部のコーナーは耳を模して濃い茶色となっている。なお、最終増備の第21編成はトラを模した外装となった。

 2019,05,04 ポートタウン東
2021/01/25