ワム1800形
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 硫化鉄以外の貨物輸送の活路を見出すべく1984年より片上〜周匝・吉ヶ原間に肥料輸送を開始した片上鉄道では、1986年に同輸送用に国鉄を廃車となったワム80000形有蓋車を10両導入することとなった。譲渡されたワム80000形は2次量産型に属するグループで、鳶色の塗装も含め、国鉄時代と殆ど変わらない姿での導入となったが、改番がなされており種車の番号から若い順にワム1801〜1810と車番が振られている。前述のとおり主に肥料の輸送の輸送に用いられたが、結局片上鉄道では1988年に貨物輸送そのものを全廃することとなり、同年7月1日に貨物輸送は廃止された。この時点で8両が除籍され、2両の車籍が路線廃止まで残った(ただし除籍された車両も倉庫代用等でしばらく吉ヶ原駅構内に残されていた)。最後まで残った2両(ワム1805・ワム1807)はDD13-552号機と連結された状態で旧片上駅付近に静態保存されていたが、2011年にワム1807が旧吉ヶ原駅構内に移送・整備の上動態保存車両の一員に加わった。ワム1805は同時に和気交通公園に移設され、静態保存されている。

 2015,05,03 柵原ふれあい鉱山公園(吉ヶ原)